アパレルを扱っていると、サイズ表をどう出すかは一度は悩む場所です。先に結論を書きます。比較した6本のうち5本は無料プランを持っています。ただし無料枠は、公開できるサイズ表が2〜3枚で切れる設計がほとんどです。アイテムごとに違う表を出したい店なら、無料のまま運用し続けるのは難しい、と最初に見込んでおいてください。
もうひとつ先に書いておきます。アプリを入れなくても済むケースがあります。この記事は、1〜3人で運営していて、テーマの設定画面は触るけれどコードは書かないストアを想定しています。まずアプリが要る条件を切り分けて、それから6本の違いを見ていきます。なお、サイズ表そのものに何を書くか(実寸の項目・測り方・着用者情報)はアパレルのサイズ表の作り方で扱っているので、この記事では触れません。
比較表: 価格と無料枠(2026年8月時点)
Shopify App Storeの掲載ページで確認できた範囲を並べます。価格はいずれも2026年8月時点のもので、掲載は変わることがあります。導入前に各アプリのページで確かめてください。
| アプリ | 無料枠 | 有料プラン | 日本語 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
MP Size Chart & Size Guide | サイズ表3件まで公開。商品単位の割当・AIサイズレコメンド・単位自動変換・インポートを含む | Growth $6.95/月(年$69.50)、Pro $12.95/月(年$129.50)、Advanced $24.95/月(年$249.50) | 対応言語に含む | 無料枠の中身が最も広い。30種類以上のテンプレート、コレクションページ対応 |
Kiwi Size Chart & Recommender | サイズ表3件まで公開。22種のテンプレート、CSV無制限。Kiwiロゴ入り | Premium $7.99/月(年$76.70)、Plus $14.99/月(年$143.90)、Ultimate $26.99/月〜。上位は注文数連動の追加課金あり | 掲載は英語のみ | 購入者の地域から単位を自動判定。カスタムのサイズレコメンダー |
BF Size Chart & Size Guide | サイズ表3件まで。商品への接続は無制限、透かしなし | Premium $5.99/月(年$59.99)、Unlimited $11.99/月(年$119.99) | 掲載は英語のみ | 無料から透かしなし。cm/inch変換は有料から |
ESC Size Charts | サイズ表3件まで。Basicプランは透かしの表示あり | Premium $4.99/月 | 掲載は英語のみ | 2プランだけの構成。機能はシンプルで、有料の月額は比較した中で最安 |
CSC: Size Chart & Size Guide | サイズ表2件まで公開。透かしなし、セットアップ代行つき | Grow $6.99/月、Advanced $14.99/月、Plus $29.99/月〜(月間注文数に応じた従量制) | 対応言語に含む | 国別サイズ表の表示。AIサイズレコメンドはAdvanced以上 |
シンプル商品ページテーブル | 無料プランなし(7日間の無料体験のみ) | Basic $3.99/月(年$39.99) | 日本語(日本の開発会社) | サイズ表専用ではなく汎用のテーブル表示。商品メタフィールドと連携 |
無料枠の「切れ方」がほぼ揃っている点が、このカテゴリの特徴です。サイズ表3枚(CSCは2枚)で止まります。無料体験は、MP・Kiwi・BF・CSCが14日間、ESCとシンプル商品ページテーブルが7日間です。
その前に: テーマの機能で足りるかを確認する
アプリを検討する前に、いま出したい形を書き出してください。判断が早く済みます。
商品ページに表を1つ置くだけなら、アプリは要らないことが多いです。商品説明のHTMLに表を書く方法でも、商品メタフィールドに表の内容を入れてテーマから参照する方法でも出せます。全商品で同じ1枚の表を使い回すなら、テーマのセクションに直接書いてしまうのがいちばん軽い解です。商品説明の中に組み込む場合の並べ方は商品説明テンプレートにまとめています。
アプリが必要になるのは、次の4つのどれかに当てはまるときです。
- 商品やコレクションごとに違う表を出し分けたい — トップスとパンツとシューズで表が違う、という状態を手作業で管理すると破綻します
- ポップアップやドロワーで開きたい — 商品ページの本文に長い表を常時置くと、スマホでスクロールが伸びます
- cm/inchを切り替えたい — 海外向けにも売っている場合に効きます
- 身長・体重などからサイズを提案したい — いわゆるサイズレコメンド機能です
このどれにも当てはまらないなら、月額を払う前にテーマ側で試してください。逆に1番だけでも該当するなら、商品数が増えるほどアプリのほうが安全になります。
選び方の軸
無料枠はどれも「公開できるサイズ表の枚数」で切れます。 MP・Kiwi・BFが3枚、CSCが2枚、ESCが3枚(ただし透かしつき)。ここで注意したいのは、枚数の数え方です。アイテム区分ごとに表を分けると、トップス・アウター・パンツ・スカートで4枚になり、無料枠を超えます。逆に、全商品で1枚の共通表を使うなら無料枠で足ります。自店に何枚必要かを先に数えてから、無料で足りるかを判断してください。
日本語UIを掲載しているのは、MP・CSC・シンプル商品ページテーブルの3本です。Kiwi・BF・ESCは対応言語が英語のみで、BFとESCの掲載ページには「このアプリは日本語に翻訳されていません」と明記されています。ただしサイズ表アプリは、買い手の画面に出る文字の大半が自分で入力した数値と項目名です。レビューアプリのように英語の定型文が買い手に届くことは起きにくく、英語UIの許容度は比較的高いカテゴリだと言えます。管理画面を英語で触れるなら、この軸は決定打にしなくて構いません。
上位プランの課金モデルは、先に見ておく価値があります。KiwiとCSCは、上位プランが月間注文数に応じた従量制です。CSCのPlusは掲載ページに刻みが出ていて、月250件まで$29.99、500件まで$59.99、1,000件まで$99.99、2,500件まで$149.99、5,000件まで$199.99、5,000件超で$299.99。KiwiもPlus以上で注文数に応じた追加課金が明記されています。Kiwiの現在の掲載はPremium $7.99/月でサイズ表10件までです。注文が伸びたときに月額がどう動くかまで見てから選ぶ、という順番を勧めます。
各アプリの位置づけ
MP Size Chart & Size Guide は、無料プランの中身が6本の中で最も広いアプリです。サイズ表3件までという上限はありますが、その範囲で商品単位の割当、30種類以上のテンプレート、AIサイズレコメンド、単位の自動変換、既存サイズ表のインポートまで無料に含まれると掲載されています。有料はGrowthが$6.95/月でサイズ表10件・AIレコメンド800件/月、Proが$12.95/月でサイズ表無制限・AIレコメンド2,000件/月。日本語が対応言語に含まれ、コレクションページへの表示にも対応します。掲載URLは avada-size-chart です。まず無料枠で全部の機能を触ってから決めたい店に向きます。
Kiwi Size Chart & Recommender は、サイズレコメンダーを中心に据えたアプリです。無料プランはサイズ表3件までで、購入者の地域からcm/inchを自動判定する機能や22種のテンプレート、CSVの無制限アップロードが含まれます。ただし無料プランではKiwiのロゴが表示されます。有料はPremiumが$7.99/月でロゴなし・サイズ表10件、Plusが$14.99/月でサイズ表20件とカスタムレコメンダー10件。上位プランは注文数連動の課金が加わるため、月商が伸びている店ほど月額の見積もりを先に取っておくべきアプリです。管理画面もストアフロント表示も英語のみである点は、導入前に確認してください。
BF Size Chart & Size Guide は、無料プランから透かしが入らないことを掲げているアプリです。無料はサイズ表3件までですが、その表を何商品に紐付けても制限がなく、画像や採寸ガイドのアップロードもできます。有料はPremiumが$5.99/月でサイズ表100件・cm/inch変換・サイズラベル横へのリンク配置・商品ごとの複数サイズ表、Unlimitedが$11.99/月でサイズ表無制限。cm/inch変換が有料からである点だけ、無料で使い始めるときに把握しておいてください。開発ストアは無料と掲載されているので、テーマを作り込んでから本番に移す進め方とも相性がいいアプリです。
ESC Size Charts は、プランが2つだけの割り切った構成です。無料のBasicはサイズ表3件までで、テキストと画像を追加でき、モバイル対応。ただしBasicプランには透かしが表示されます。有料のPremiumは$4.99/月で、サイズ表無制限・透かしなし・インポート/エクスポートまで含み、比較した6本の中で有料の月額が最も安い設定です。掲載されている機能タグも他5本より少なく、AIレコメンドやポップアップ表示の記載はありません。凝った機能は要らない、表を出して透かしを消せればいい、という店にはこれが最短です。無料体験は7日間と短めなので、試す日をまとめて確保してから入れてください。
CSC: Size Chart & Size Guide は、無料プランに「セットアップ代行」が付くのが目立つアプリです。無料はサイズ表2件までと、比較した中で最も狭い枠ですが、透かしは入りません。有料はGrowが$6.99/月でサイズ表無制限・国別サイズ表・単位自動変換、Advancedが$14.99/月でAIサイズレコメンド500件と多言語対応が加わります。日本語が対応言語に含まれるので、管理画面を日本語で使いたい店の候補になります。最上位のPlusは月間注文数に応じた従量制で$29.99/月から始まるため、そこまで進む前提なら金額の刻みを掲載ページで確認しておいてください。
シンプル商品ページテーブル は、他の5本と少し性格が違います。日本の開発会社UnReactによるアプリで、Shopify App Store上も「サイズ表・比較テーブル」ではなく「コンテンツ - その他」に分類されています。つまりサイズ表専用ではなく、カンマ区切りでデータを入れるだけで表を作れる汎用のテーブル表示アプリです。背景色・文字色・フォントサイズの調整、ヘッダー位置の上部/左側の切り替え、商品メタフィールドと連携した商品ごとの動的表示、テーマエディターからワンクリックで任意のページに追加、といった機能が掲載されています。無料プランはなく、Basic $3.99/月の1本立て(7日間の無料体験つき)。ポップアップ表示・cm/inch自動変換・サイズレコメンドは掲載ページに記載が見当たらないので、それらが要る店の候補にはなりません。逆に、日本語のまま最安で表を出したい、素材ガイドや仕様表などサイズ表以外にも使いたい、という用途にはよく合います。
迷ったときの決め方
- まず、必要なサイズ表が何枚あるかを数えます。1〜2枚で足りるなら、アプリを入れずにテーマ側で出せないかを先に試してください。
- 無料のまま機能を一通り試したいなら MP Size Chart。無料枠にAIレコメンドと単位変換まで含む、唯一のアプリです。
- 日本語の管理画面で運用したいなら MP・CSC・シンプル商品ページテーブルの3本。ポップアップ表示やcm/inch変換などサイズ表専用の機能まで要るなら MP か CSC に絞ります。CSCは無料枠が2枚と狭いぶん、セットアップ代行が付きます。
- 表を出して透かしを消せれば十分なら ESC Size Charts($4.99/月)。ただし無料のままでは透かしが残ります。
- 無料のまま透かしなしで使いたいなら BF Size Chart。cm/inch変換が要るなら$5.99/月のPremiumからです。
- サイズレコメンドを本格的に使いたいなら Kiwi か CSC Advanced。どちらも上位で注文数連動の課金になるので、月額の見積もりを先に取ります。
- 日本語で最安、表さえ出れば良いなら シンプル商品ページテーブル($3.99/月)。ポップアップや単位変換は掲載にありません。
まとめ
- 6本中5本に無料プランがありますが、公開できるサイズ表は2〜3枚で切れます。必要枚数を先に数えてください。
- 日本語UIを掲載しているのは MP・CSC・シンプル商品ページテーブルの3本。Kiwi・BF・ESCは英語のみです。
- ESCの無料プランは透かしつきです。無料のまま透かしなしで使えるのは BF と CSC。
- KiwiとCSCは上位プランが月間注文数に応じた従量制です。注文が伸びたあとの月額まで見てから決めます。
- シンプル商品ページテーブルは汎用のテーブルアプリで、無料プランはなく$3.99/月。ポップアップや単位変換の記載はありません。
- アプリが要るのは、商品ごとの出し分け・ポップアップ・cm/inch切替・サイズレコメンドのどれかが必要なときです。表を1枚置くだけならテーマで足ります。
- サイズ表を直しても返品はゼロにはなりません。返ってきたときの受け方は返品・交換ポリシーの設計、サイズ感を伝える写真の並べ方は商品写真の並び順を併せて確認してください。
- 全カテゴリの一覧はShopifyアプリの選び方まとめにあります。
参照元
価格・無料枠・対応言語は、次のShopify App Store掲載ページを2026年8月25日に確認したものです。
MP Size Chart & Size Guide・Kiwi Size Chart & Recommender・BF Size Chart & Size Guide・ESC Size Charts・CSC: Size Chart & Size Guide・シンプル商品ページテーブル|お手軽サイズ表・ガイド・HTML