商品説明は、書く人によって長さも構成もばらつきます。新作の入稿のたびに文章を考えていると、リリース前にいちばん時間を食う作業になります。
先に結論を書きます。ブロックを4つに固定してください。
- 1行の要約 — この商品が何で、誰向けか
- 使う場面 — いつ、どこで着る(使う)ものか
- 素材と仕様 — 素材、混率、生産国、機能。表で出す
- 注意点 — 洗濯、色移り、個体差、在庫の扱い
この順番で書くと、読む側は「自分向けかどうか」を最初の1行で判断できます。書く側は毎回同じ順番なので考える量が減ります。
ブロック1: 1行の要約
商品名を繰り返すのではなく、商品名では分からないことを書きます。
悪い例: 「LOGO TEE」は当店のロゴTシャツです。
良い例: 汗をかいても透けにくい厚手の天竺コットンを使った、
1枚で着られる半袖Tシャツです。
要点は「厚手」「透けにくい」「1枚で着られる」のように、買う判断に使われる属性を入れることです。この1行は検索結果に出るdescriptionの素材にもなります(Shopify商品ページのSEO)。
ブロック2: 使う場面
ここが抜けている商品説明が多いです。素材と寸法だけ並んでいると、カタログにはなりますが接客にはなりません。
通勤にも休日にも使える落ち着いた色味で、ジャケットのインナーとしても
着られます。真夏はこれ1枚、春秋はシャツやカーディガンと重ねて。
季節、シーン、合わせるアイテム。この3つを1〜2文で書きます。想定と違う使い方をされて返品になるケースも、ここで減ります。
ブロック3: 素材と仕様は表で出す
文章で「綿100%、日本製、生地厚は中厚手」と書くより、表のほうが読まれます。項目はカテゴリごとに固定します。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 素材 | 綿100% |
| 生地の厚み | 中厚手(約6.5oz) |
| 生産国 | 日本 |
| 仕様 | 首元リブ・両脇縫い |
| 洗濯 | 洗濯機可(ネット使用) |
表を作るときの注意は3つです。
- 列は2列に固定する — 項目と内容。3列以上にするとスマートフォンで崩れます
- 幅を指定しない — 固定幅を入れると、狭い画面で横に溢れます
- サイズ表とは分ける — 素材の表とサイズ表を1つにまとめると、どちらも読みにくくなります。サイズはアパレルのサイズ表の作り方の形で別に出します
ブロック4: 注意点は「守れることだけ」
注意点は、書けば書くほどクレームが減ります。ただし守れない断定は書かないでください。
- 洗濯・お手入れ — タグの表示と矛盾しないこと
- 個体差 — 天然素材、染め、プリントのズレなど。「1点ずつ風合いが異なります」
- 色味 — 「モニター環境により実物と色味が異なって見える場合があります」
- 在庫と再入荷 — 再入荷の予定は決まっているときだけ書く。未定なら「未定」と書く(在庫切れの商品を非公開にするか、残すか)
テンプレート化して入稿を流れ作業にする
4ブロックが決まったら、カテゴリごとにテンプレートを用意します。
【要約】(1行)
【こんな場面で】
(2〜3行)
【素材・仕様】
| 素材 | |
| 生地の厚み | |
| 生産国 | |
| 仕様 | |
| 洗濯 | |
【ご注意】
・(色味の注記)
・(お手入れ)
これをコピーして埋めるだけの状態にしておくと、入稿の人が変わっても品質が落ちません。商品登録の作業自体を分担しているストアでは、テンプレートがそのまま引き継ぎ資料になります。
書かないほうがいい表現
- 「大人気」「即完売」 — 事実でも、根拠が示せないと安っぽく見えます。数字で言えるなら数字で書く
- 「絶対に」「必ず」 — 洗濯やお手入れで断定すると、例外が起きたときに責任の話になります
- 競合の名前を出した比較 — トラブルの種です。自店の商品の説明に集中します
- 全商品に共通の宣伝文 — 「送料無料」「即日発送」を全商品の説明に入れると、条件を満たさない商品でも表示されます。条件つきの文言は共通ブロックではなく該当商品にだけ書きます
最後の項目は検索結果にも出るので、実務的な影響が大きい部分です。
まとめ
- ブロックは要約・使う場面・素材と仕様・注意点の4つに固定する
- 1行の要約には「商品名では分からない属性」を入れる。検索結果のdescriptionにも使える
- 素材と仕様は2列の表。幅は指定せず、サイズ表とは分ける
- 注意点は守れることだけ書く。再入荷は決まっているときだけ日付を書く
- カテゴリごとのテンプレートを用意すると、担当者が変わっても品質が落ちない