Shopifyノウハウ

Shopifyのコレクションの作り方。手動と自動の使い分けと階層設計

公開 文: RUFFLOG APPS編集部

コレクションは増やすほど回遊が良くなるわけではありません。手動と自動の使い分け、階層の作り方、メニューに載せる基準、SEOで評価される構造の条件を、実務で崩れにくい形に整理します。

コレクションは簡単に作れるので、運用しているうちに増えます。セール用、特集用、SNS用、社内の確認用。気づくと数十件あり、どれが生きているのか分からなくなります。

先に結論を書きます。コレクションを増やす前に決めるのは次の3つです。

  1. お客様に見せる分類は何軸か — カテゴリ軸、シーン軸、ブランド軸のどれを主にするか
  2. メニューに載せる階層はどこまでか — 載せるのは主要な階層だけ
  3. 公開する必要のないコレクションはどう扱うか — 作業用は検索から外す

この3つが決まっていないまま増やすと、同じ商品への経路が何本もできて構造が濁ります。

手動と自動の使い分け

Shopifyのコレクションには手動と自動(条件による自動追加)があります。使い分けの基準はシンプルです。

  • 自動コレクション — 恒久的な分類。カテゴリ(Tシャツ、アウター)、価格帯、在庫の有無など、条件で機械的に決まるもの
  • 手動コレクション — 編集の意図が入るもの。特集、スタッフのおすすめ、コーディネート提案

自動にできる分類を手動で運用すると、商品登録のたびに追加漏れが出ます。逆に、意図で選ぶものを自動にすると、条件に合う商品が勝手に入ってきて特集が崩れます。

自動の条件でよく使うのはタグです。ただしタグは増やしすぎると管理できなくなるので、命名規則を先に決めてください。

カテゴリ: cat-tshirt / cat-outer / cat-pants
シーズン: 26ss / 26aw
リリース: release-260821
用途: gift / rain

接頭辞をつけると、タグの一覧で並んだときに種類ごとに固まります。

階層は「3クリックで商品に着く」まで

構造を深くしすぎると、お客様も検索エンジンも商品に到達しません。目安はトップから3クリック以内です。

トップ → カテゴリ(トップス) → サブカテゴリ(Tシャツ) → 商品

商品数が数百点までのストアなら、この2階層で足ります。それ以上に細かくしたい場合は、絞り込み(フィルター)で解くほうが構造を汚しません。オンラインストア2.0系のテーマはコレクションページの絞り込みに対応していて、表示する絞り込み項目(タグや商品オプションなど)はShopifyの検索・絞り込みの設定側で決めます。テーマと設定の組み合わせで使える範囲が変わるので、自店のテーマで実際に出るかを確認してください。

同じ商品が複数のコレクションに入るのは問題ありません。 商品のURLは1つなので、重複コンテンツにはなりません。ただしどのコレクション経由でも同じ商品ページに着くので、「主な経路をどれにするか」はパンくずリストで示します。設置方法はShopifyにパンくずリストを設置する方法にまとめました。

メニューに載せる基準を決める

コレクションを作ることと、メニューに載せることは別の判断です。メニューに全部載せると、選べなくなります。

  • 載せる — カテゴリの主要な階層、常設の特集(新作、セール)
  • 載せない — 期間限定の特集(バナーやトップの導線から入れる)、作業用、SNS用
  • フッターに載せる — 検索から入ってきた人向けの回遊リンク。数が多くても許容されます

ヘッダーのメニューは7項目前後を目安にしてください。それを超えるなら、階層を作るか、フッターに降ろします。

公開したくないコレクションの扱い

作業用のコレクション(入稿確認用、在庫調整用)は、検索結果に出したくありません。方法は2つです。

  • 販売チャネルから外す — オンラインストアのチャネルを外すと、ストアフロントに出なくなります
  • 命名で判別できるようにする — wip- などの接頭辞をつけて、公開用と混ざらないようにします

作業用コレクションが検索結果に出ていると、お客様が意図しないページに着地します。棚卸しのタイミングで、公開状態を一度確認してください。

定期的に棚卸しする

コレクションは作るときの熱量に対して、消すときの動機が弱いので溜まります。半年に一度、次の観点で見直します。

  • 中身が0件のコレクション — 条件が古い、タグが変わった。直すか消す
  • 終わった特集 — 「2025 SUMMER SALE」が残っていないか。残すならアーカイブとして整理する
  • メニューに載っていて中身が薄いもの — 3商品しかないコレクションをメニューに載せると、店が小さく見えます

消す場合は、そのコレクションのURLが外部から参照されていないかを確認します。参照があるなら、リダイレクトを作ってから消します。

SEOの観点でコレクションが効く理由

コレクションページは、商品ページよりも一般的な検索語で戦えるページです。「ロゴT メンズ」のような語で着地させるなら、商品ページよりコレクションページのほうが向いています。

そのために必要なのは次の3つです。

  • ページタイトルとdescription — コレクションの編集画面の「検索エンジンリスティング」で書きます
  • コレクションの説明文 — 一覧の上か下に本文を置けます。何のコレクションかを2〜3文で書きます
  • 内部リンク — メニュー、パンくず、関連コレクションからのリンク

全体像はShopify SEO対策の全体像に整理しています。コレクション構造は、そこで「自分でやること」に挙げた3つのうちの1つです。

まとめ

  • 増やす前に決めるのは、軸・メニューに載せる階層・作業用の扱いの3つ
  • 恒久的な分類は自動、意図が入るものは手動。タグの命名規則を先に決める
  • 階層は3クリックで商品に着くまで。細かい絞り込みはフィルターで解く
  • ヘッダーは7項目前後。期間限定の特集はメニューに載せず導線から入れる
  • 半年に一度、0件・終わった特集・中身が薄いものを棚卸しする
  • コレクションページは一般的な検索語の受け皿。タイトル・説明文・内部リンクを整える

RUFFLOG APPS編集部

株式会社RUFFLOG ECアプリ事業部

自社でアパレルECを運営する株式会社RUFFLOGのShopifyアプリ開発チームです。自社ストアの運用で実際に困ったことを、そのままアプリと記事にしています。