「ホーム > コレクション > 商品名」のように現在地を示すリンクの列がパンくずリストです。付けようと調べ始めた人が最初に戸惑う点を先に言います。Shopifyの管理画面に、パンくずリストの設定項目はありません。パンくずはストアの設定ではなくテーマが表示するものなので、あるかどうかも、設定の場所も、使っているテーマ次第です。
結論: テーマに機能があれば有効化、無ければテーマ編集かアプリの二択
やることは使っているテーマで決まります。テーマにパンくず機能が入っていれば、テーマエディタで有効にするだけです。無料で、追加の作業もありません。入っていなければ、テーマのコードを編集して自作するか、アプリを入れるかの二択になります。
先に押さえておきたい事実が1つあります。Shopifyが無料で提供しているDawnとHorizonには、パンくずの機能が入っていません(2026年8月時点。両テーマの公開ソースコードを確認しましたが、パンくずのセクションやブロックは存在しません)。無料テーマのままストアを運営している場合は、二択の前提で読み進めてください。一方で、テーマストアで販売されている有料テーマには標準で入っているものもあります。だから最初にやることは、自分のテーマの確認です。
自分のテーマにパンくず機能があるか確認する
確認は管理画面だけで完結します。5分あれば終わります。
- カスタマイズ画面を開く — 管理画面の「オンラインストア」→「テーマ」で、公開中のテーマの「カスタマイズ」を押します
- 商品ページのテンプレートに切り替える — 画面上部のテンプレート選択で「商品」を開きます。パンくずが一番効くのは商品ページなので、ここで探します
- セクションとブロックの追加一覧を見る — 左のパネルで「セクションを追加」を開き、「パンくず」または「breadcrumb」という名前を探します。商品情報セクションの中の「ブロックを追加」にも同じ名前がないか見てください
- テーマの販売ページも確認する — テーマストアで購入したテーマなら、販売ページの機能一覧にbreadcrumbsの記載があるか確認します。テーマ開発元のドキュメントに設定手順が載っていることもあります
見つかったら、追加して保存すれば終わりです。この記事の残りを読む必要はありません。見つからなかった場合に、次のどちらかを選びます。
テーマを編集して自作する場合
費用をかけない方法から正直に評価します。検索すればコピペで使えるLiquidコードは見つかりますし、テーマのコードに貼り付けて動かすだけなら1時間もかかりません。無料でパンくずが出ます。
問題はその中身と、その後です。出回っているコードの多くは「ホーム > 現在のページ」の2階層どまりで、商品ページに「どのコレクションを経由してきたか」を出す作りになっていません。そこを作り込もうとすると、Shopifyの商品が複数のコレクションに属せるという仕様に突き当たります。「正しい親」が一意に決まらないので、どのコレクションを親として出すかのルールを自分で設計することになります。この論点はパンくずリストと構造化データの関係で整理しています。
もう1つ、テーマを更新するときの負担があります。コードを編集したテーマの新しいバージョンは別テーマとして追加され、編集内容は自動で引き継がれる場合もありますが、引き継げないと判定されたコードは手で移し替えることになります。移し替えが要るかどうかは更新のたびに変わるので、編集した箇所の控えを持ち続ける運用が前提になります。さらに、検索結果に階層を出したいならBreadcrumbListの構造化データも表示とずれないように自分で書く必要があり、ここまで含めると作業は1時間では収まりません。
専任のエンジニアがいない少人数運営なら、「書けるか」ではなく「テーマを替えるたびに面倒を見続けられるか」で判断するのが現実的です。一度きりの設置で済む話ではない、というのが自作の本当のコストです。
アプリで表示する場合
アプリの利点は、テーマのコードに一切触れないことです。設置はテーマエディタで「アプリ埋め込み」のトグルをオンにするだけで、テーマを乗り換えたときも新しいテーマで同じトグルをオンにし直せば表示が戻ります。移し替える自作コードがありません。
当社のBREADCRUMBSは、商品ページ・コレクションページ・ブログ記事に最大3階層(ホーム → コレクションやブログ → 商品や記事)のパンくずを表示します。自作でつまずく「どのコレクションを親にするか」は、優先するコレクションの指定で固定できます。出したくないコレクションは非表示の指定もできます。表示位置はヘッダー下かフッター上から選べて、色・余白・文字サイズはPCとスマホで別々に調整できます。
検索結果への対応も入っています。BreadcrumbListの構造化データを、画面に表示しているパンくずと同じ内容で自動出力するので、表示とデータがずれる心配がありません。なぜ構造化データまで揃える必要があるのかはこちらの記事にまとめています。
料金は$1.99/月(年払いは$19.10/年)で、7日間の無料トライアルがあります。設置手順はテーマにアプリを埋め込むのとおりで、目安は3分です。
まとめ
- パンくずリストはテーマの機能。Shopifyの管理画面に設定項目はない
- 最初にやるのはテーマエディタでの確認。機能があれば有効化するだけで無料
- DawnとHorizonには入っていない(2026年8月時点)
- 自作は無料だが、階層の設計と、テーマ更新時にコードの面倒を見る作業が続く
- アプリならコード編集なしで設置でき、テーマを替えても設定し直すだけ
- 検索結果に階層を出すには構造化データが要る。詳しくはこの記事へ