Shopifyノウハウ

在庫切れの商品を非公開にするか、残すか。判断の基準と残し方

公開 文: RUFFLOG APPS編集部

売り切れた商品ページを消すとSEOの資産と需要データを失い、残すと一覧が売れない商品で埋まります。再入荷の有無で分ける判断基準、Shopifyの在庫設定の使い分け、一覧での見せ方までを整理します。

売り切れた商品をどうするかは、担当者ごとに判断が違いやすい作業です。消す人もいれば残す人もいて、店として基準が無いまま数百点が溜まっていきます。

先に結論を書きます。判断の軸は再入荷の有無だけです。

  • 再入荷する(する可能性がある) → 公開のまま残す。売り切れ表示で見せる
  • 二度と入らない(廃番・シーズン終了) → 公開のまま残すか、リダイレクトして消す
  • そもそも出すべきでなかった(テスト商品、掲載ミス) → 非公開にする

「売れないから消す」は理由になりません。消すと失うものが3つあるからです。

消すと失う3つのもの

検索からの流入。 商品ページは商品名で検索されます。その商品を探して来た人が着地する先を消すと、404になります。同じ商品を再入荷したときにゼロから積み直すことになります。

需要のデータ。 売り切れたあとに何人が見に来たかは、再入荷の判断材料です。ページが無ければアクセスも計測できません。お気に入りの保存件数を再入荷の材料にする方法はShopifyの再入荷通知と再入荷判断。お気に入りを受け皿にする方法にまとめました。

外部からのリンク。 SNSの投稿、レビュー記事、お客様のブックマーク。消した瞬間に全部が切れます。

Shopifyでの4つの状態を使い分ける

Shopifyの商品には、混同しやすい状態が4つあります。

状態ページ一覧・検索使いどころ
在庫0で公開のまま生きている(売り切れ表示)出る再入荷する商品
在庫0+「在庫切れでも販売を継続」購入できる出る予約・受注生産
Unlisted(未掲載)直接URLからは見られる出ない(noindexが付く)限定販売・特典・URLは残したい商品
下書き(非公開)404になる出ないそもそも出すべきでなかった商品

在庫切れの商品に使うのは1番目です。2番目を安易にオンにすると、在庫が無いのに注文が入って謝ることになります。使うのは「入荷が確定していて、その日付を案内できるとき」だけにしてください。

3番目のUnlistedは2025年10月に追加された状態です。検索結果とコレクションから外れる一方、URLを知っている人は開けるので、「外部リンクは生かしたいが一覧には出したくない」場合の選択肢になります。ただし管理画面から選べるかは環境によるので(APIとアプリ経由での設定が前提の機能です)、自店の商品編集画面で状態の選択肢を確認してください。

4番目(下書き)を使うのは、そのページを誰にも見せなくてよい場合に限ります。

廃番商品はリダイレクトを検討する

二度と入らない商品は、次の2つから選びます。

そのまま残す。 「販売終了」として残し、後継商品や同カテゴリへのリンクを商品説明に足します。検索から来た人を店内に引き込めるので、数が少なければこれがいちばん得です。

リダイレクトする。 商品を削除して、後継商品やコレクションへ301リダイレクトを設定します。同シリーズの新モデルがあるなら、こちらのほうが自然です。Shopifyの管理画面でリダイレクトを作れます。

削除まではしたくないが一覧からは外したい、という中間の選択肢としてUnlistedも使えます(URLは生きたまま、検索とコレクションから外れます)。

やってはいけないのは、リダイレクトを設定せずに削除することです。404が増え、外部リンクも切れます。URLハンドルを変える場合の注意点はShopify商品ページのSEOに書きました。

一覧では下げる。ただし消さない

在庫切れを残すと、コレクションの上位が売れない商品で埋まる問題が出ます。ここは表示の工夫で解きます。

  • コレクションの並び順を手動にして、在庫切れを下に置く — 商品数が少ないストアなら現実的です
  • 在庫切れだけのコレクションを作らない — 「SOLD OUT」コレクションを作って押し出すと、店全体が品切れに見えます
  • 一覧で売り切れが分かるようにする — バッジで示します。在庫数のしきい値で自動表示する考え方はNEW・SALEバッジの見せ方パターン集にあります

シーズンものを大量に抱えるアパレルでは、シーズンのコレクションから外してアーカイブのコレクションに移す運用も効きます。商品ページは生きたまま、導線だけ整理できます。

「入荷未定」と書く勇気

在庫切れの商品ページでいちばん大事なのは、入荷予定の書き方です。

  • 決まっている — 「◯月◯日入荷予定」と書く。発売日時を予約して自動で販売開始する仕組みも使えます(Shopifyで新作を発売時刻ぴったりに販売開始する方法)
  • 決まっていない — 「再入荷未定」と書く。曖昧にしない
  • 入らない — 「販売終了」と書く。後継商品へのリンクを添える

「近日入荷予定」のような便宜的な表現は、問い合わせを増やすだけです。分からないなら分からないと書くほうが、CSの手間が減ります。

まとめ

  • 判断の軸は再入荷の有無。「売れないから消す」は理由にならない
  • 消すと失うのは、検索流入・需要データ・外部リンクの3つ
  • 在庫切れは在庫0で公開のままが基本。「在庫切れでも販売を継続」は入荷が確定しているときだけ。一覧から外したいだけならUnlistedという状態もある
  • 廃番は「販売終了として残す」か「後継へリダイレクト」。リダイレクトなしの削除はしない
  • 一覧では下げる。ただし消さない。入荷予定は「未定」も含めて明記する

RUFFLOG APPS編集部

株式会社RUFFLOG ECアプリ事業部

自社でアパレルECを運営する株式会社RUFFLOGのShopifyアプリ開発チームです。自社ストアの運用で実際に困ったことを、そのままアプリと記事にしています。