アパレルやスニーカー、グッズ販売では「◯月◯日 0時発売」のように発売日時を予告して、その瞬間を待ってもらう売り方が定番です。ところがShopifyの標準機能だけでこれをやろうとすると、担当者が発売時刻に管理画面へ張り付くことになりがちです。
この記事では、手動運用がどこで破綻しやすいかと、発売日時を予約して自動で販売開始する組み方を整理します。
Shopify標準でよくある2つのやり方と、その穴
商品を非公開にしておき、発売時刻に手動で公開する
いちばん素朴な方法ですが、2つ問題があります。
- 発売前に商品ページが存在しない。事前にSNSやメルマガでURLを告知できず、「発売までの期待を高める」期間がまるごと使えません
- 公開作業が人力。深夜0時発売なら誰かが起きて操作することになり、数分の遅れやミスがそのまま機会損失になります
商品は公開しておき、案内文だけ「◯日発売」と書く
商品ページを先に公開して告知に使えるようにする方法です。ただし購入ボタンは生きているので、発売前に買えてしまいます。フライング購入をあとからキャンセルして回る作業は、お客様との関係の面でもCSコストの面でも避けたいところです。
「ページは見せる、購入は止める、時刻で自動解放」が理想形
つまり必要なのは、次の3つを同時に満たす状態です。
- 商品ページは発売前から公開されていて、告知・集客に使える
- 購入ボタンは発売時刻まで無効になっている
- 発売時刻になったら、人手なしで自動的に購入できるようになる
COMING SOON SETTING は、この状態を作るためのアプリです。商品ごとに発売日時を設定すると、発売前は購入ボタンが無効なCOMING SOON表示+カウントダウンになり、時刻が来ると自動で通常の販売表示に切り替わります。
組み方の要点
セットアップの全手順は操作ガイドにまとめてあるので、ここでは運用設計に関わるポイントだけ挙げます。
- 日時はストアのタイムゾーンで解釈されます。日本のストアなら Asia/Tokyo なので、「0時発売」をUTCに換算するような事故は起きません。販売開始時刻は30分刻みで選べます
- カウントダウンの文言はアプリの設定ページで一度保存してから。初期値のままでよい場合も保存が必要で、これを飛ばすとストアフロントに文言が出ません
- コレクション単位でまとめて設定できます。「26SS 新作」のようなコレクションを作っておけば、シーズンの新作をまとめて同じ発売日時にできます
- 発売前のボタンのラベルは商品ごとに変えられます(例: 「8/20 0:00 発売」)
発売までの期間を売上に変える運用
ページを先に公開できるようになると、発売前の期間が販促に使えるようになります。
- 発売予告の投稿にそのまま商品ページのURLを載せる。カウントダウンが出ているページ自体が告知素材になります
- メルマガやLINEの配信を「発売直前」にもう一本入れる。ページを見て待っているお客様への最後のひと押しです
- 深夜発売でも、当日は誰も作業しない前提でスケジュールを組む。発売の瞬間の作業がゼロになるのが、この仕組みのいちばんの価値です
注意点
一部のテーマでは、テーマ側の実装によって購入ボタンを完全に隠しきれないことがあります。導入したら必ず、発売前の商品ページを実際に開いて「ボタンが無効になっているか」「時刻を過ぎたら自動で戻るか」を確認してください。確認手順も操作ガイドに記載しています。