Shopifyノウハウ

Shopify領収書・納品書アプリ比較10選。無料枠とインボイス対応で選ぶ

公開 文: RUFFLOG APPS編集部

Shopifyの領収書・納品書アプリ10本を、無料枠・有料プラン・日本語・インボイス対応で比較します。費用ゼロのまま使えるのは4本、日本の適格請求書に明示対応しているのは4本。2026年8月時点の掲載価格で整理しました。

Shopifyで領収書や納品書をPDFで出すアプリは、レビューアプリのように「とりあえず全部を無料で試す」ができません。先に結論を書きます。この10本のうち、費用ゼロのまま使い続けられるのは4本だけです。残りの6本は、無料体験が切れたあとに月額が発生するか、帳票を1枚発行するたびに課金される従量制です。

費用と並ぶもう1つの分岐点が、日本の適格請求書(インボイス)制度への対応です。掲載ページで登録番号や税率別の内訳にはっきり触れているのは10本中4本で、残りは欧州のVAT・電子請求書規格に寄っているか、帳票を出すこと自体が主眼で、日本の要件については掲載上は判断できません。海外製の請求書アプリを入れたのに登録番号が印字されない、という食い違いはここで起きます。

この記事は、1〜3人で運営していて月に数十〜数百件の注文を扱うストアを想定しています。制度そのもの(誰にいつ領収書を出すのか、二重発行をどう防ぐか)はShopifyで領収書を発行する方法まとめに、適格請求書の記載要件はShopifyのインボイス(適格請求書)対応まとめに書いてあります。納品書を標準機能でどこまで出せるかはShopifyで納品書を作成・同梱する方法、法人向けの請求書払いはShopifyで請求書を送る方法が扱います。ここではアプリの選び分けだけを書きます。

比較表: 価格と無料枠(2026年8月時点)

Shopify App Storeの掲載ページで確認できた範囲を並べます。「インボイス対応」の欄は、日本の適格請求書(登録番号・税率別内訳など)への対応が掲載ページに明記されているものだけを○にしました。記載が見当たらないものは、対応していないと決まったわけではなく、掲載上は確認できないという意味です。価格はいずれも2026年8月時点のもので、掲載は変わることがあります。導入前に各アプリのページで確かめてください。

アプリ無料枠有料プラン日本語インボイス対応特徴
領収書(UnByte製)なし(14日間の無料体験のみ)$9.99/月 または $99.99/年日本語のみ○買い手が宛名・但し書きを自分で入力
KIOSQ領収書なし(無料インストールだが従量課金)従量 $0.4/件 または 定額 $7.99/月日本語のみ記載なし買い手がログインしてURLから自己発行
まるっと請求書なし(7日間の無料体験のみ)Basic $9.99/月、Pro $19.99/月日本語のみ○請求書・納品書・領収書・見積書を1本で
スマート帳票あり(月5注文まで)Lite $4.99/月(月50注文)、Basic $9.99/月(無制限)日本語のみ○登録番号と税率別内訳を自動記載
[ジョーレン]納品書発行アプリなし(無料インストールだが従量課金)$0.15/帳票(既定)、$0.2/帳票(カスタム)日本語のみ記載なし納品書が主軸、カスタムテンプレート可
Mixlogue Quick Order Printerなし(7日間の無料体験のみ)フルアクセス $9/月日本語・英語○B2クラウド・e飛伝との連携
Order Printer Proあり(月50注文まで)$10/月、$20/月、$40/月(注文数で段階)対応言語に日本語を含む記載なし一括フィルタ・印刷・エクスポート
Order Printer: PDF Invoice App(Vify)あり(最新の注文50件まで)$10.99/月、$29.99/月、$69.99/月対応言語に日本語を含む記載なし買い手がPDFをいつでもダウンロード
Shopify Order Printer(公式)あり(完全無料)なし未翻訳(英語のみ)記載なしLiquidでテンプレートを自分で書く
Sufio: Invoices You Can Trustなし(14日間の無料体験のみ)$7/月、$19/月、$49/月、$129/月未翻訳(英語のみ)記載なしPEPPOL・ZUGFeRDなど欧州規格

選び方の軸

「無料インストール」は無料という意味ではありません。 App Storeの価格欄に「無料インストール」と出るアプリのうち、KIOSQ領収書と[ジョーレン]納品書発行アプリの2本は従量課金です。前者は領収書1件につき$0.4、後者は帳票1枚につき$0.15〜$0.2が、発行するたびに積み上がります。月100件発行するなら前者は$40、後者は$15〜$20で、定額プランを上回ることもあります。逆に月に数件しか領収書を求められないストアなら、固定費ゼロで置いておけるという意味で合理的です。自店の発行件数を月あたりで見積もってから比べてください。

恒久的な無料枠を持つのは4本で、切れ方が全部違います。 Shopify Order Printer(公式)は件数制限なしの完全無料、Order Printer Proは月50注文まで、Vifyは最新の注文50件まで、スマート帳票は月5注文までです。公式が唯一「切れない」枠ですが、後述のとおり英語のままです。Vifyの枠は月ごとに戻るのではなく直近の50件という数え方なので、注文が積み上がるほど古い注文には手が届かなくなります。スマート帳票の月5件は、常時運用というより「領収書を求められたときだけ出す」使い方に向く枠です。

日本語には3つの層があります。 日本語のみの単一言語アプリが5本(領収書・KIOSQ・まるっと請求書・スマート帳票・ジョーレン)、英語などと並べて日本語を持つのが3本(Mixlogue・Order Printer Pro・Vify)、そして日本語に翻訳されていないと掲載ページに明記されているのが2本(公式のShopify Order PrinterとSufio)です。前者5本は英語の管理画面や帳票を持たないため、買い手向けの帳票まで英語で出したい海外向けストアでは候補から外れやすくなります(管理画面・買い手が見る画面・帳票のどこに英語が要るかで判断してください)。英語のみの2本は、管理画面が英語であることに加えて、帳票そのものの体裁も日本の商習慣に合わせて自分で作り込む前提になります。

買い手が自分で領収書を出せる導線があるかで、問い合わせの量が変わります。 領収書は「注文後に個別に頼まれる」形で来るのが普通なので、買い手が自分でダウンロードできる導線があるかどうかがそのままCSの手数に効きます。この導線を掲載ページで明示しているのは、領収書(UnByte製・宛名と但し書きを買い手が入力)、KIOSQ領収書(買い手がURLから自己発行)、まるっと請求書(注文履歴からセルフ発行)、スマート帳票(顧客アカウントから自動ダウンロード)、Mixlogue(通知メールにPDF保存リンクを埋め込み)、Vify(買い手がいつでもPDFをダウンロード)の6本です。宛名を買い手自身に入力させられるかどうかは、法人購入が混ざるストアでは特に効きます。

各アプリの位置づけ

領収書(UnByte製) は、掲載ページの冒頭から「海外の領収書・納品書アプリを入れたときのフォーマット不一致」を正面から訴求している、日本国内ストア向けに絞ったアプリです。日本語のみで、価格は$9.99/月または$99.99/年、14日間の無料体験がつきます。買い手が宛名と但し書きを自分で入れられる点と、インボイス制度への対応が掲載されている点が軸です。年払いにすると月払い2か月分ほど安くなる計算なので、通年で使うと決めているなら年額が素直です。

KIOSQ領収書 は、買い手がログインしてURLから自分で領収書を発行する方式をとっています。運営側の作業が発行ではなく設定だけで済むという設計で、ストアを何件でも登録できるとされているため、複数店舗を持つ事業者向けの選択肢でもあります。従量プランなら固定費が発生しないので、領収書を求められる頻度が読めない立ち上げ期に置いておく使い方ができます。ただし1件$0.4は発行数が増えると効いてくるので、月20件を超えたあたりから定額$7.99/月との比較が要ります。

まるっと請求書 は、請求書・納品書・領収書・見積書の4種類を1本でまかなう構成です。Basic $9.99/月で枚数無制限の発行と発行済み帳票の検索、Pro $19.99/月でまとめて発行と取引先の登録・管理が加わります。インボイス制度の法定記載事項に対応し、買い手によるセルフ発行、会計ソフト向けのCSV出力、ヤマト運輸・佐川急便・日本郵便との連携、月末締めの合算請求書まで掲載されています。BtoBの取引が一定量あって、締め請求まで同じ場所で扱いたいストアに向く一本です。

スマート帳票 は、10本のなかで唯一「日本製かつ恒久無料枠あり」に当てはまります。Freeは月5注文まで、Lite $4.99/月で月50注文、Basic $9.99/月で無制限という三段構えです。適格請求書のT+13桁の登録番号と、軽減税率8%・標準税率10%の税率別内訳を自動で記載するとされており、電子帳簿保存法への準拠も掲載されています。会社情報を一度登録すれば以降は自動、テーマ編集もコード導入も不要という設計なので、まず無料枠で自店の帳票が要件を満たすか確かめてから有料に上げる、という進め方ができます。

[ジョーレン]納品書発行アプリ は、名前のとおり納品書が主軸で、カスタムすれば請求書も作れるという構成です。既定テンプレートなら1帳票$0.15、カスタムテンプレートなら$0.2の従量課金で、固定の月額はありません。請求はすべてUSD建てです。同梱する納品書だけが必要で、領収書やインボイスは別の方法で対応している(あるいはまだ求められていない)ストアなら、必要なぶんだけ払う形が一番安く収まります。納品書に何を書くかはShopifyで納品書を作成・同梱する方法を先に読んでおくと、テンプレートを作る回数が減ります。

Mixlogue Quick Order Printer は、領収書・納品書・請求書・見積書の4種に加えて、配送システムのB2クラウドとe飛伝との連携を掲載している点が独特です。フルアクセス$9/月の1プランのみで、7日間の無料体験がつきます。日本語と英語のバイリンガル対応で、日本語のみの5本と違って海外向けの面も持てます。軽減税率とインボイス制度への対応、通知メールなどへ買い手向けのPDF保存リンクを埋め込む機能も掲載されています。帳票と出荷を同じ流れでさばきたい規模のストアが対象です。

Order Printer Pro は、注文数で段階が上がる価格設計の海外製アプリです。FREEが月50注文まで、STARTER $10/月が月51〜500注文、GROWTH $20/月が501〜5,000注文、SCALE $40/月がそれ以上で、有料には14日間の無料体験があります。対応言語に日本語が含まれ、一括フィルタリング・エクスポート・印刷、多通貨、B2B、VAT対応が掲載されています。ただし日本の適格請求書の要件(登録番号や税率別内訳)に触れた記載は掲載ページ上で見つかりませんでした。注文が多く、帳票を一括で処理したい場合の候補です。

Order Printer: PDF Invoice App(Vify) も海外製で、FREEプランで最新の注文50件まで扱えます。有料はSTARTER $10.99/月、PREMIUM $29.99/月、ULTIMATE $69.99/月で、いずれも年払いが用意され14日間の無料体験がつきます。対応言語に日本語が含まれ、注文へのPDF請求書の自動配信、買い手によるいつでもダウンロード、B2B向けのVAT番号記載、言語の自動判定、請求書番号のカスタムが掲載されています。訴求は欧米のVAT寄りで、日本のインボイス制度への専用対応の明記はありません。

Shopify Order Printer(公式) は完全無料です。ピックリスト・請求書・納品書・領収書を、単一の注文でも一括でも印刷できます。ただし掲載ページに「このアプリは日本語に翻訳されていません」と明記されており、UIは英語のままです。テンプレートはLiquidで書き換えられるので、コードを触れる人がいれば日本語の帳票を自分で組むことは可能ですが、日本の適格請求書要件への標準対応は掲載されていません。無料でどこまでやれるかを試すための出発点であって、コードを触らない前提なら候補から外れます。テーマのLiquidを編集した経験がないなら、日本語アプリの無料枠から入るほうが早く終わります。

Sufio: Invoices You Can Trust は、税務コンプライアンスを前面に出した欧州系のアプリです。STARTER $7/月(月15通)からPREMIUM $129/月(無制限)までの4段階で、恒久無料枠はなく14日間の無料体験のみ。PEPPOLの電子請求書、ZUGFeRD・Factur-Xといった欧州規格、50カ国以上の法令準拠、自動作成・自動送信・連番付けが掲載されています。対応言語は英語・ドイツ語・フランス語で、日本語には翻訳されていません。日本国内向けの領収書対応という目的で選ぶアプリではなく、EU向けに販売していて現地の請求書規格が要る場合に検討するものです。

迷ったときの決め方

条件を順に当てはめると、候補は1〜2本まで絞れます。

  1. 適格請求書(登録番号・税率別内訳)を印字したい → 領収書(UnByte製)/まるっと請求書/スマート帳票/Mixlogueの4本から選びます。この4本以外は掲載ページで明示されていません。
  2. まず費用をかけずに試したい → スマート帳票のFree(月5注文)で自店の帳票が要件を満たすか確認します。月5件では足りず、日本語の帳票を自分で作り込めるならOrder Printer Pro(月50注文)かVify(最新の注文50件)の無料枠が使えます。
  3. 領収書を求められる頻度が読めない → KIOSQ領収書の従量プラン($0.4/件)を固定費ゼロで置いておき、月20件を超えたら定額プランと比べ直します。
  4. 同梱する納品書だけが必要 → [ジョーレン]納品書発行アプリの従量($0.15/帳票)が最小構成です。
  5. BtoBがあって締め請求まで扱いたい → まるっと請求書のProプラン。出荷側のB2クラウド・e飛伝と揃えたいならMixlogue。
  6. コードを触れる人がいて、費用をゼロにしたい → 公式のShopify Order PrinterのテンプレートをLiquidで組みます。英語UIのままになる点は織り込んでください。

全カテゴリの一覧はShopifyアプリおすすめ47選にまとめてあります。

まとめ

  • 恒久的な無料枠を持つのは4本(公式Order Printer=完全無料・英語のみ/Order Printer Pro=月50注文/Vify=最新の注文50件/スマート帳票=月5注文)。
  • 「無料インストール」表記のKIOSQ領収書と[ジョーレン]納品書発行アプリは従量課金で、費用ゼロという意味ではありません。
  • 日本の適格請求書に掲載ページで明示対応しているのは4本(領収書・まるっと請求書・スマート帳票・Mixlogue)です。
  • 日本語に翻訳されていないと明記されているのは公式のShopify Order PrinterとSufioの2本。逆に日本語のみの5本は、帳票を英語で出したい海外向けストアでは候補から外れやすいです。
  • 買い手が自分で領収書を出せる導線を掲載しているのは6本。ここが問い合わせ件数に直接効きます。
  • 月あたりの発行件数を先に見積もると、従量と定額のどちらが安いかは計算で決まります。

参照元

価格・無料枠・対応言語は、次のShopify App Store掲載ページを2026年8月25日に確認したものです。

領収書(UnByte製)・KIOSQ領収書・まるっと請求書・スマート帳票・[ジョーレン]納品書発行アプリ・Mixlogue Quick Order Printer・Order Printer Pro・Order Printer: PDF Invoice App(Vify)・Shopify Order Printer(公式)・Sufio: Invoices You Can Trust

RUFFLOG APPS編集部

株式会社RUFFLOG ECアプリ事業部

自社でアパレルECを運営する株式会社RUFFLOGのShopifyアプリ開発チームです。自社ストアの運用で実際に困ったことを、そのままアプリと記事にしています。