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Shopifyヒートマップ・行動分析アプリ比較5選。無料枠と日本語で選ぶ

公開 文: RUFFLOG APPS編集部

Shopifyのヒートマップ・セッション録画アプリ5本を、2026年8月時点の掲載価格で比較します。完全無料で使えるのは1本だけ、残りはセッション数・訪問者数・PVで無料枠が切れます。日本語UIを掲載しているのは3本です。

アクセス数もコンバージョン率も出ているのに、なぜその数字なのかがわからない。ヒートマップや行動分析のアプリを探し始める理由は、たいていこれです。先に結論を書きます。完全に無料で使い続けられるのはMicrosoft Clarityの1本だけで、残りの4本は月のセッション数か閲覧数で無料枠が切れます。そして日本語UIを掲載しているのは5本中3本です。

この記事は、1〜3人で運営していて月に数十〜数百件の注文があるストアを想定しています。その規模だと、録画を毎日見る時間はありません。「商品ページの改修前後で1週間だけ録画を見る」「カゴ落ちが増えた週に絞って見る」といった使い方になるので、無料枠のセッション数が月何百件あれば足りるのかを先に決めてから選ぶのが現実的です。

比較表: 価格と無料枠(2026年8月時点)

Shopify App Storeの掲載ページで確認できた範囲を並べます。価格は2026年8月時点のもので、掲載は変わることがあります。導入前に各アプリのページで確かめてください。

アプリ無料枠有料プラン日本語特徴
Microsoft ClarityFree Forever(唯一のプラン)なし対応言語に含む録画・ヒートマップ・ファネル。GDPR準拠の掲載あり
MIDA Replay, Heatmap & Insight月250セッション・30日保存Basic $9.90/月、Growth $24.90/月、Enterprise $44.90/月対応言語に含むカゴ落ち録画・AI要約。AI Assistantは別料金
Plerdyヒートマップ1日100PV・録画500件までStartup $32/月、Scale $64/月、Thrive $108/月対応言語に含むヒートマップ+SEO監査+A/Bテストの一体型
Peek! ‑ Better Replay & Survey月100ユニーク訪問者GROWTH $29/月〜(従量)掲載は英語のみ録画とアンケートが主。90日間の無料体験
Lucky Orange月100セッション・30日保存Launch $19/月、Build $39/月、Grow $89/月掲載は英語のみ録画・ヒートマップ。Discovery AIは別料金

無料枠の「単位」が3種類あることに注目してください。Clarityは上限の記載そのものがありません。MIDAとLucky Orangeは月のセッション数、Peek!は月のユニーク訪問者数、Plerdyだけは1日あたりのページビューで切れます。1日100PVというのは、月商が動き始めたストアなら午前中で使い切る数字です。

選び方の軸

まず、GA4やShopifyアナリティクスの代わりにはなりません。 ここを取り違えると、入れたあとで使わなくなります。アナリティクスが答えるのは「何人来て、何件売れて、どのページで離脱したか」という数字です。ヒートマップと録画が答えるのは「そのページで手が止まった理由」です。数字で異常な箇所を見つけてから、その1ページだけを録画で見る。この順番でないと、録画を延々と眺めるだけの時間になります。数字側の使い分けはGA4とShopifyアナリティクスの使い分けにまとめてあるので、そちらを先に読んでください。検索から入ってきた人がどのクエリで来ているかはSearch ConsoleのEC活用の担当です。

次に、無料枠が月何セッションあれば足りるかを決めます。目安として、カゴ落ちの原因を1つ特定するのに必要な録画は数十本です。月250セッション(MIDA)なら、日商数件のストアで訪問の一部を拾う感覚になります。月100セッション(Lucky Orange)や月100ユニーク訪問者(Peek!)だと、数日で埋まってサンプルが偏ります。無料枠だけで運用を続けたいなら、上限の記載がないClarityが現実的な唯一の答えです。有料に上げる前提なら、MIDAの$9.90/月(5,000セッション)が単価としてはいちばん低い水準でした。

日本語が対応言語に入っているのは、Clarity・MIDA・Plerdyの3本です。ただしこのカテゴリでは、日本語対応の重みが他のカテゴリより軽くなります。ポップアップやレビューと違って、録画とヒートマップだけを使うぶんには買い手の画面に文言が出ないからです。ただしPeek!のチェックアウト用アンケート、Plerdyのポップアップ、Lucky Orangeの訪問者アンケートは買い手に表示される機能なので、これらを使うなら文言の言語を別途確かめてください。英語のままで困るのが基本的に運営者だけなので、Lucky OrangeやPeek!を英語で使うことは十分成立します。なお日本語が対応言語に入っている3本も、いずれも掲載ページには「この開発者は日本語での直接的なサポートを提供していません」と書かれています。

録画を入れる以上、プライバシーの扱いは先に確認しておく話になります。掲載ページの機能一覧に「GDPR準拠」が入っているのは、Clarity・MIDA・Plerdyの3本です。Clarityは説明文でも「GDPRとCCPAに準拠し、同意取得の仕組みを内蔵」と明記しています。一方でLucky Orangeは、掲載の「データアクセス」欄で顧客の機微データ(名前・メールアドレス・電話番号)へのアクセスを申告しています。Clarity・Plerdyが顧客データ欄で申告しているのはIPアドレス・ブラウザ・閲覧行動などのデバイスとアクティビティのデータのみです(ストアデータ欄の範囲は別で、Clarityは注文やチェックアウトページまで含みます)。どのアプリを選ぶにせよ、フォームやチェックアウトの入力欄が録画にどう残るかは、導入後に自分のストアで実際に録画を見て確かめてください。

最後に、5本すべてがストアフロントに計測用のスクリプトを追加します。Lucky Orangeは掲載のデータアクセス欄に「オンラインストアのスクリプトタグ」の編集が明記されています。1本入れただけで体感が変わることはまずありませんが、すでにアプリを10本20本と積んでいるストアでは話が別です。入れる前後でPageSpeed Insightsを1回ずつ測って記録を残しておくと、あとから犯人探しをせずに済みます。アプリの棚卸しの手順はアプリ棚卸しと表示速度にあります。

各アプリの位置づけ

Microsoft Clarity は、掲載されているプランが「Free Forever 無料」の1つだけです。セッション数の上限も保存期間の制限も掲載ページには書かれていません。機能一覧にはセッションリプレイ、ヒートマップ、ファネル分析、カゴ落ち、UTM追跡、AIによるインサイト、データのエクスポート、GDPR準拠が並びます。連携先としてGoogle Analytics、Google Ads、Microsoft Ads、HubSpot、Optimizely、Zapierが掲載されており、GA4と並べて使う前提の作りです。対応言語に日本語が含まれます。最初の1本としてこれを入れない理由は、ほぼ見当たりません。留意点があるとすれば、データアクセス欄の範囲が5本のなかで最も広く、注文(過去60日分)・ディスカウント・テーマ・チェックアウトページまで含む点です。導入時に権限の一覧に目を通しておいてください。

MIDA Replay, Heatmap & Insight は、カゴ落ちの原因を追うことに寄せたアプリです。無料プランは月250セッション・30日保存で、ライブ録画、無制限のヒートマップ、カゴ落ち録画、ファネル分析、AIによる要約が含まれます。有料はBasic $9.90/月(5,000セッション)、Growth $24.90/月(15,000セッション、収益クリック追跡・コンバージョンヒートマップ)、Enterprise $44.90/月(40,000セッション、APIエクスポート、チェックアウト録画)。7日間の無料体験がつきます。注意点は、有料プラン共通でAI Assistantがアドオン課金(プランに応じて+$5〜+$15/月)になっていることです。表示される月額に自動では含まれません。対応言語は20言語で日本語を含みます。Clarityの次に足すなら、カゴ落ち録画とチェックアウト録画がある分、この1本が候補になります。カゴ落ち側の打ち手そのものはカゴ落ち対策チェックリストにまとめています。

Plerdy は、ヒートマップにSEO監査とA/Bテスト、ポップアップまで載せた多機能型です。無料プランはヒートマップが1日100ページビュー、セッション録画が累計500件、SEO監査が1日10ページビュー、A/Bテストはページビュー無制限と掲載されています。有料はStartup $32/月、Scale $64/月、Thrive $108/月で、年払いにすると35%割引、14日間の無料体験があります。対応言語9言語に日本語が含まれます。ヒートマップ単体で見ると無料枠の1日100PVはかなり厳しく、専業ツールとして選ぶ理由にはなりません。SEO監査とA/Bテストまで1本にまとめたい、つまりツールの数を増やしたくないという要件があるときに検討する位置づけです。

Peek! ‑ Better Replay & Survey(開発元はCartKit)は、名前のとおりセッション録画とアンケートが本体です。無料プランは月100ユニーク訪問者までで、録画にはブラウザ・セッション長・地域・タイムスタンプが表示されます。GROWTHは$29/月からの従量制で、10,000ユニーク訪問者を含み、5,000訪問者ごとに+$10。90日間という長めの無料体験がつきます。注意しておきたいのは、掲載ページの機能一覧にヒートマップの項目がないことです(ページタイトルにはheatmapの語がありますが、機能一覧にあるのはセッションリプレイ、ファネル分析、カゴ落ち、ROASなどです)。強みはチェックアウトページに組み込める購入後アンケートで、「なぜ買わなかったか」を推測ではなく本人に聞きたい場合に効きます。掲載言語は英語のみです。

Lucky Orange は、このカテゴリで最も歴史の長いツールのひとつです(掲載の公開日は2014年)。無料プランは月100セッション・30日保存。有料はLaunch $19/月(500セッション、30日保存)、Build $39/月(3,500セッション、60日保存)、Grow $89/月(10,000セッション、60日保存)で、年払いは20%割引です。機能一覧にはヒートマップ、セッションリプレイ、ファネル分析、カゴ落ち、ピクセル追跡、カスタムダッシュボードが並びます。ここでも、AI機能(Discovery AI)はプランに応じて+$5〜+$20/月のアドオンです。無料枠の月100セッションは検証用としても少なく、実質は有料前提のアプリと考えたほうが判断を誤りません。掲載言語は英語のみです。

番外を3つ書いておきます。ひとつめは KARTE(PLAID, Inc.)です。日本企業が提供する日本語専用アプリで、掲載の価格表示は「無料」ですが、これはインストールが無料という意味で、プランの比較表はページ内にありません。説明文には「KARTEを中心とした当社プロダクトをご利用いただくにはタグ実装が必要ですが、アプリを使えば開発不要でご利用を開始できます」とあり、KARTE本体サービスの契約が前提の作りです。内容もヒートマップ専業ではなく、リアルタイムの顧客行動解析、セグメント配信、A/Bテスト、広告最適化、メール・LINEのマーケティングオートメーションまでを含むCXプラットフォームです。月額が掲載されていない以上この表には並べられませんが、日本語で商談したい・費用をかけて本格的にやる、という段階なら問い合わせ先の候補になります。

ふたつめとみっつめは、HotjarとMouseflowです。この2つは行動分析ツールとして名前が知られていますが、Shopify App Storeに両社の公式アプリはありません。検索すると出てくるのは Hotjar Install ‑ Contentsquare(Ecom Weave提供、$4.99/月)や Mouseflow Script Install(Stratmann Digital提供、$0.99/月)といった第三者製のアプリで、いずれも計測タグをテーマに入れるだけのインストーラーです。ヒートマップや録画の機能そのものはHotjar社・Mouseflow社との別契約・別課金になります。つまりアプリの月額と本体の月額が二重にかかる構造なので、この2社を使うと決めているのでなければ、わざわざ経由する理由はありません。どちらも掲載言語は英語のみです。

迷ったときの決め方

上から順に当てはめると、1〜2本に絞れます。

  1. まだ何も入れていない → Microsoft Clarity。無料プランしかなく、日本語UIがあり、ヒートマップも録画もファネルも揃っています。ここで足りるかどうかを判断してから次を考えます。
  2. カゴ落ちの原因を追いたい、チェックアウトまでの動きを見たい → MIDAを追加。無料の月250セッションで様子を見て、足りなければ$9.90/月です。AI Assistantを使うなら別料金が乗る点だけ計算に入れてください。
  3. SEO監査やA/Bテストも1本にまとめたい → Plerdy。ただしヒートマップ目的だけなら無料枠(1日100PV)では足りず、$32/月からの検討になります。
  4. 買わなかった理由を本人に聞きたい → Peek!。チェックアウトに差し込むアンケートが本領です。ヒートマップは機能一覧にないので、Clarityと併用する形になります。
  5. すでにLucky Orangeを他サイトで使っていて操作に慣れている → Lucky Orange。そうでなければ、同じ費用帯でMIDAのほうがセッション数が多く見られます。

全カテゴリの一覧はShopifyおすすめアプリまとめにあります。

まとめ

  • ヒートマップと録画は、GA4やShopifyアナリティクスの代わりではありません。数字で異常を見つけてから、その1ページだけを録画で見る順番で使います。
  • 完全無料で使い続けられるのはMicrosoft Clarityだけです。残り4本は月のセッション数・訪問者数・1日のPVで無料枠が切れます。
  • 日本語が対応言語に入っているのはClarity・MIDA・Plerdyの3本。ただし録画とヒートマップの範囲では買い手の画面に文言が出ないため、英語アプリでも運用は成立します(Peek!のアンケートなど買い手に出る機能は例外)。
  • 掲載の機能一覧に「GDPR準拠」があるのはClarity・MIDA・Plerdyの3本。Lucky Orangeはデータアクセス欄で機微データ(名前・メール・電話番号)へのアクセスを申告しています。
  • AI機能はMIDAとLucky Orangeでアドオン課金です。表示されている月額に含まれないので、見積もりのときに足してください。
  • HotjarとMouseflowの公式アプリはApp Storeにありません。並んでいるのは第三者製のタグ設置アプリで、本体は別契約・別料金です。
  • 5本とも計測スクリプトを追加します。導入前後でPageSpeed Insightsを1回ずつ測っておくと、あとで速度低下の原因を切り分けられます。

参照元

価格・無料枠・対応言語は、次のShopify App Store掲載ページを2026年8月25日に確認したものです。

Microsoft Clarity・MIDA Replay, Heatmap & Insight・Plerdy・Peek! ‑ Better Replay & Survey・Lucky Orange・KARTE・Hotjar Install ‑ Contentsquare・Mouseflow Script Install

なお、日本製のヒートマップアプリとして言及されることのあるRecoket、およびWatchThemLive・Easy Heatmapは、2026年8月25日時点でいずれも掲載ページが404となっており(提供終了)、この記事の対象から外しています。

RUFFLOG APPS編集部

株式会社RUFFLOG ECアプリ事業部

自社でアパレルECを運営する株式会社RUFFLOGのShopifyアプリ開発チームです。自社ストアの運用で実際に困ったことを、そのままアプリと記事にしています。