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Shopifyのカゴ落ち対策チェックリスト。原因を7項目で順番に潰す

公開 文: RUFFLOG APPS編集部

カゴ落ち対策は施策を足す前に原因の切り分けが先です。計測の見方、追加費用の見せ方、アカウント必須、決済手段、入力エラー、配送の見通し、回復メールまでを確認する順番に並べたチェックリストです。

カゴ落ち率の平均は、Baymard Instituteが50件の調査を平均した数値で70.22%です。7割が落ちるのが標準なので、「カゴ落ちが起きている」こと自体は異常ではありません。問題は、自店の落ち方が平均より悪いのか、悪いとしてどこで落ちているのかが分からないまま施策を足してしまうことです。

先に結論を書きます。カゴ落ち対策は、次の順番で確認するのが最短です。上から順に、費用がかからず効果が出やすい順に並べてあります。

  1. どこで落ちているかを計測で切り分ける
  2. 追加費用(送料・手数料)が最後に出てくる状態を直す
  3. アカウント作成を必須にしていないか確認する
  4. 使える決済方法を購入前に伝える
  5. 入力エラーで詰まる箇所を潰す
  6. 配送の見通し(いつ届くか)を示す
  7. 回復メールを設定し、「まだ買わない」層は別の受け皿に逃がす

1. どこで落ちているかを切り分ける

最初にやるのは施策ではなく計測です。カートで落ちているのか、チェックアウトで落ちているのかで、原因がまったく違います。

Shopify管理画面の「注文」→「チェックアウト離脱」に、離脱したチェックアウトの一覧が残ります。ここに載るのはメールアドレスや住所の入力まで進んだ人なので、件数が多ければチェックアウト内で落ちています。逆に、カート追加は多いのにチェックアウト到達が少なければ、原因はカートページより手前です。

アナリティクスのコンバージョン内訳(カートに追加した割合→チェックアウトに到達した割合→購入した割合)を、まず1か月分見てください。どの段の落ち幅が大きいかで、以降のどの項目を優先するかが決まります。

2. 追加費用が最後に出てくる状態を直す

カゴ落ちの理由として繰り返し上位に挙がるのが、想定外の追加費用です。Shopifyのチェックアウトは配送先を入力してからでないと送料が確定しない構造なので、放っておくと「最後に送料が出てくる店」になります。

やることは、金額を先に見せることです。

  • 商品ページかカートに、送料無料のライン(「¥◯◯以上で送料無料」)と地域別送料の目安を書く
  • 代引きやコンビニ払いの手数料も、金額と条件を書いておく
  • 送料・手数料をまとめたページを作り、カートとフッターからリンクする

代引き手数料を金額帯ごとに変えている場合の見せ方はShopifyで代引き手数料を注文金額ごとに設定する3つの方法に整理しています。

3. アカウント作成を必須にしていないか

「購入するには会員登録が必要」は、初回のお客様を確実に減らします。Shopifyは顧客アカウントの設定でアカウントを必須にできますが、必須にするとゲスト購入ができなくなります。

会員向けの価格やポイント制度を運用していないなら、必須にする理由はほとんどありません。管理画面の設定で顧客アカウントの扱いを確認し、購入後に登録を促す形に寄せてください。メールアドレスを入力したゲストのお客様には注文確認メールが届くので、リピートの導線はメールで作れます(連絡方法を電話番号でも可にしている場合、電話番号だけで購入したお客様にはメールが届きません)。

4. 使える決済方法を購入前に伝える

代引き・コンビニ払い・キャリア決済に対応していても、チェックアウト画面まで進まないと分からないなら、対応していないのと同じです。とくに海外製テーマをそのまま使っているストアは、日本の決済方法がどこにも表示されていないことがよくあります。

商品ページとカートに決済アイコンを出す考え方はShopifyで決済方法を購入前に表示する。決済アイコンの置き場所3か所にまとめました。日本向けの決済はShopifyの決済設定から自動検出できないので、PAYMENT ICONS SETTING のような表示アプリを使う場合も手動で選ぶ前提で考えてください。

5. 入力エラーで詰まる箇所を潰す

チェックアウトの入力でつまずくお客様は、そのまま消えます。エラーメッセージを読んで直してくれる人だけを前提にしないでください。

  • 住所 — 郵便番号の打ち間違い、都道府県の選択ミス、番地の抜けは日常的に起きます。エラーとして弾くだけでは離脱するので、何をどう直せばいいかが分かる出し方が要ります。実装の考え方は誤配送・再配達を減らす方法。住所不備を出荷前に防ぐに、住所欄の設計とチェックアウトで触れる範囲はECの住所入力ミスを減らすに、注文確定前に検査する方法は日本の住所チェッカーにあります
  • 電話番号 — 必須にしているなら、ハイフンあり・なしのどちらでも通るか実機で確認します
  • クーポン欄 — 「クーポンをお持ちの方」の入力欄が目立つと、持っていないお客様が探しに行って戻ってきません

自分のスマートフォンで一度、実際に決済まで通してみるのがいちばん早い点検です。

6. 配送の見通しを示す

「いつ届くか分からない」は離脱の理由になります。ギフトや、着ていく日が決まっている買い物では致命的です。

発送までの営業日数(「ご注文から1〜2営業日以内に発送」)、土日祝の扱い、お届け日の目安を商品ページかカートに書いてください。日付指定に対応しているなら、その旨も購入前に見せておきます。書けない事情があるなら「◯営業日以内に発送」だけでも構いません。守れる表現に留めるのが前提です。

7. 回復メールと、「まだ買わない」層の受け皿

ここまでで原因を潰したうえで、落ちた分を拾う施策です。

Shopifyには標準の回復メールがあります。管理画面の「アプリ」→「Messaging」→「自動化」の「Shopifyによるチェックアウト離脱メール」で、離脱から送信までの待ち時間と送信対象を選べます。ただし在庫切れ、決済エラー、電話番号だけの入力など、送信されない条件があるので、設定しただけで全件に届くとは考えないでください。

もうひとつ効くのが、そもそもカートを「あとで買う」の代わりに使わせない設計です。検討中の商品がカートに溜まっているお客様に回復メールを送っても、噛み合いません。お気に入りという別の受け皿を用意すると、カートは購入直前の商品だけになり、回復メールの精度も上がります。考え方はShopifyのお気に入りボタンはどこに置く?効く設置場所3か所へ。

まとめ

  • カゴ落ち率7割は標準。率を眺めるより、カートで落ちているのかチェックアウトで落ちているのかを先に切り分ける
  • 効果が出やすい順は、追加費用の先出し → アカウント必須の解除 → 決済方法の提示 → 入力エラーの解消 → 配送の見通し
  • 回復メールは最後。送信されない条件があるので、設定して終わりにしない
  • 検討中の商品はお気に入りへ逃がす。カートの中身が購入意思だけになると、施策の効き方も読めるようになる

RUFFLOG APPS編集部

株式会社RUFFLOG ECアプリ事業部

自社でアパレルECを運営する株式会社RUFFLOGのShopifyアプリ開発チームです。自社ストアの運用で実際に困ったことを、そのままアプリと記事にしています。