Shopifyノウハウ

Shopify割引・クーポンアプリ比較7選。標準機能との差で選ぶ

公開 文: RUFFLOG APPS編集部

Shopifyの割引・クーポンアプリ7本を、無料枠の切れ方・有料プランの上がり方・日本語対応で比較します。まず標準のディスカウントで足りるかを確認したうえで、2026年8月時点の掲載価格で整理しました。

Shopifyの割引アプリを探し始める前に、確認しておくことがあります。先に結論を書きます。Shopifyは標準でかなりの割引を作れるので、アプリが要るのは4つの場合だけです。段階割引を使いたい、タグや会員に応じて自動で割りたい、クーポンコードを大量に配りたい、セール価格を一括で変えたい。このどれにも当てはまらないなら、アプリを入れずに標準のディスカウントで終わります。

そのうえで、割引アプリは1つの棚に見えて用途が3つに割れています。自動割引のルールを増やすアプリ、クーポンコードを大量に作るアプリ、会員やログイン状態で割るアプリです。この3つは別のものなので、比較する前に自分がどれをやりたいのかを決めておかないと、機能が多いだけのアプリを選ぶことになります。この記事は、1〜3人で運営していて月に数十〜数百件を捌いているストアを想定しています。

まずShopify標準のディスカウントで足りるか

Shopifyの管理画面には「ディスカウント」があり、コードを入力してもらうディスカウントコードと、条件を満たすと自動で適用される自動ディスカウントの2種類を作れます。作れる割引の型は、金額での値引き、パーセントでの値引き、送料無料、そしてBuy X get Y(○点買うと△点が割引・無料)です。

対象は特定の商品やコレクション、あるいは特定の顧客セグメントに絞れますし、最低購入金額や最低数量を条件にできます。他の割引と同時に使えるかどうか(組み合わせ)も設定できます。つまり「セール期間中に対象コレクションを20%引き」「一定額以上で送料無料」「2点購入で1点無料」といった定番の販促は、アプリなしで作れます。ここを知らずにアプリを探し始めると、月額を払って標準機能を買い直すことになります。

標準では届きにくくなるのは、次の4つです。

  1. 段階割引。2点で5%、3点で10%、5点で15%のように数量で割引率が変わる形は、1本のルールとしては作れません。数量ごとに別の割引を作って積み上げる形になり、点数が増えるほど管理が重くなります。
  2. タグや会員属性に応じた自動割引。卸価格や会員ランク別価格のように、顧客の属性で自動的に価格を変える運用です。
  3. 大量のクーポンコード発行。インフルエンサーごと、DMごと、同梱カードごとに固有コードを配るなら、1件ずつ手で作るのは現実的ではありません。
  4. セール価格そのものの一括変更。カート上の割引ではなく商品ページの価格を下げ、比較価格に元値を出す形です。数百点をまとめて値下げして、期間が終わったら戻す運用が必要になります。

いくら引くのが妥当か、値引きで粗利がどう動くかは割引・クーポン設計の考え方で扱っています。この記事は「その割引をどう作るか」の話です。

比較表: 価格と無料枠(2026年8月時点)

Shopify App Storeの掲載ページで確認できた範囲を並べます。価格はすべて掲載表記のUSDで、掲載内容は変わることがあります。導入前に各アプリのページで確かめてください。

アプリ無料枠有料プラン日本語特徴
DiscountyStarter無料(割引適用中のバリエーション10件・キャンペーン3件まで)Lite 通常$9.9/月($99/年)ほか上位プラン掲載は英語ほか(日本語なし)無料枠で自動割引を試せる
Discount Ninjaなし(14日間の無料体験)Starter $49/月〜Plus $399/月+超過課金掲載は英語のみプロモーション10種類以上
Regios Automatic Discountsなし(7日間の無料体験)Starter $34.99/月、Business $59.99/月、Enterprise $119.99/月掲載は英語のみ条件分岐で自動割引を組む
Amai Bulk Discount & Salesなし(14日間の無料体験)Shopify Basic $19.95/月、Shopify Standard $29.95/月掲載は英語のみ数百商品のセール価格を一括変更
Bulk Discount Code BotStarter無料(3クーポンセットまで)Basic $19/月、Grow $99/月対応言語に日本語を含むコード一括生成と引換レポート
クーポン一括生成無料(有料プランの記載なし)—日本語と英語1度に最大10,000件のコード生成
シンプル会員商品割引なし(7日間の無料お試し)Basic $9.99/月($99.99/年)の単一プラン日本語がベースログイン顧客だけに割引価格

表の「無料枠」列を先に見てください。本番ストアで無料のまま使えるのはDiscounty、Bulk Discount Code Bot、クーポン一括生成の3本です。残る4本は無料体験だけで、体験期間が終われば初月から課金が始まります。

選び方の軸

軸は3つです。やりたいことがどの用途に入るか、無料枠がどこで切れるか、日本語がどこまで通るかです。

第一の軸は用途です。割引アプリは3種類に分かれます。

  1. 自動割引のルールを増やすタイプ。段階割引、フリーギフト、しきい値割引、条件の組み合わせなど、標準では1本で書けないルールを作ります。Discounty、Discount Ninja、Regios、Amaiがここに入ります。
  2. クーポンコードを大量に作るタイプ。割引の中身は標準と同じで、コードの発行と管理を効率化します。Bulk Discount Code Botとクーポン一括生成がここです。
  3. 会員やログイン状態で割るタイプ。買い手の属性で見せる価格を変えます。シンプル会員商品割引がここで、Regiosも顧客タグ条件を持っています。

用途をまたぐ買い方はおすすめしません。「自動割引もクーポン大量発行もできる1本」を選ぶより、いま必要な用途で強い1本を入れるほうが、設定も解約も簡単です。

第二の軸は無料枠の切れ方です。Discountyは割引を適用中のバリエーション数とキャンペーン数で切れ、Bulk Discount Code Botはクーポンセットの数(3セット)で切れます。クーポン一括生成は掲載上そもそも有料プランがありません。試してから決めたいなら、この3本から入るのが安全です。

第三の軸は日本語です。7本のうち掲載の対応言語に日本語が含まれるのはBulk Discount Code Bot、クーポン一括生成、シンプル会員商品割引の3本だけで、後者2本は日本の開発元です。割引アプリの管理画面は英語でも運用できることが多い一方、商品ページに出るセールバッジや割引テーブルのように買い手が読む文言が出るアプリでは、日本語に差し替える作業が一度発生すると見込んでください。

各アプリの位置づけ

Discounty: Bulk Discount Sales は、無料枠のある自動割引アプリです。掲載によれば無料のStarterプランで、割引適用中のバリエーション10件・キャンペーン3件まで、商品別の価格ルール、開始と終了のスケジュール、カート割引、数量割引が使えます。次のLiteプランは初月$0.99の特価表記があり、通常は$9.9/月($99/年)で、割引適用中のバリエーション150件・キャンペーン10件に広がります。機能面ではBOGO、まとめ買い割引、価格編集、送料無料、クーポンコード発行、段階割引に加えて、セールバッジや割引テーブル、カウントダウンの表示、顧客セグメントや販売チャネル(オンラインストア・POS)での対象指定まで掲載されています。対応言語に日本語はありません。まず無料枠で自動割引の挙動を確かめたいストアに向きます。

Discount Ninja Promo Engine は、プロモーション施策そのものを回すための上位アプリです。掲載では10種類以上のプロモーション(BOGO、フリーギフト、ボリューム割引、段階割引、クロスセル割引、固定価格割引など)と、リアルタイムのレポート、商品ページでの割引表示が挙がっています。料金は割引が適用された注文数に応じた従量制で、Starter $49/月に500件・超過$0.2/件、Pro $99/月に1,000件・超過$0.175/件、Grow $199/月に2,500件、Plus $399/月に10,000件が含まれます。無料プランはなく、14日間の無料体験のみです。月数十件の規模で入れる価格帯ではありません。

Regios Automatic Discounts は、自動割引の条件をフローチャート型のロジックビルダーで組めるアプリです。特定の顧客・顧客タグ・コレクション・商品を条件にした複雑な割引、ボリューム割引、BXGY、フリーギフト、しきい値割引、固定価格バンドル、段階価格に対応し、オンラインストアとPOSを含むほぼ全チャネルでネイティブに動くと掲載されています。7本のうちShopify Functionsの利用を掲載ページに明記しているのはこのアプリだけで、ルールの矛盾を事前に検知するLogic AnalyzerもFunctionsの上に作られていると書かれています。料金はStarter $34.99/月(月500注文まで)、Business $59.99/月(1,500注文)、Enterprise $119.99/月(5,000注文)で、無料プランはなく7日間の無料体験です。卸や会員ランクなど条件が入り組んだ割引を、テーマを触らずに組みたい場合の候補になります。

Amai Bulk Discount & Sales は、セール価格の一括変更に寄ったアプリです。数百商品への一括割引、セールのスケジュール管理、フラッシュセール、リピート割引、カウントダウンタイマー、セールバッジの編集が掲載されています。料金はShopify Basic $19.95/月($119.95/年)とShopify Standard $29.95/月($179.99/年)で、無料プランはなく14日間の無料体験です。対応言語は英語のみでした。段階割引や会員別割引の記載はないので、狙いが「棚全体を期間限定で値下げして、終わったら戻す」ならはまりますが、割引ルールを作り込みたい用途とは別物です。セールの見せ方はNEW・SALEバッジの見せ方も合わせて検討してください。

Bulk Discount Code Bot は、クーポンコードの一括生成に特化したSegunoのアプリで、対応言語に日本語が含まれます。無料のStarterプランで3クーポンセットまで生成でき、Basic $19/月で無制限の生成、売上・引換数・平均注文額のレポート、キャンペーンとチャネル別の追跡、営業時間内のライブチャットが付きます(Basicは掲載上Shopify Plus非対応、10日間の無料体験あり)。上位のGrowは$99/月です。Buy X Get YやBOGOを含む任意のShopify割引に対応し、割引の不正利用を点検する監査機能、Klaviyo連携、タイムスタンプ付きの作成履歴も掲載されています。配ったコードがどれだけ使われたかまで見たいなら、この1本で足ります。

クーポン一括生成 は、株式会社ミライCRMによる日本語のアプリで、掲載上は完全無料(有料プランの記載なし)です。1度に最大10,000件のディスカウント用クーポンコードを生成でき、Shopify管理画面のディスカウント作成とほぼ同じUIと流れで操作できると掲載されています。レポートや不正監査といった周辺機能はなく、コードを作るところに絞られています。同梱カードやDMに固有コードを刷りたい、それだけができればいい、という場合の最短路です。費用が発生しないので、Bulk Discount Code Botと迷ったらこちらから試して、レポートが要ると分かった時点で乗り換える判断もできます。

シンプル会員商品割引|お手軽ログイン商品セール設定 は、株式会社UnReactによる日本製のアプリで、ログイン済みの顧客にだけ商品割引を適用します。割引は固定額と割引率のどちらかを選べ、商品ページ上でも割引後の価格が表示されます。料金はBasic $9.99/月($99.99/年)の単一プランのみで、無料プランはありませんが、インストールから7日間の無料お試しと、開発ストアでの無期限・全機能無料が掲載されています。会員限定価格を出したいだけなら、多機能なアプリを入れるより設定が短く済みます。逆に、自動割引ルールの作り込みやクーポンコードの発行、段階割引は対象外です。会員向けの特典設計をポイントで組む場合はShopifyポイント・会員ランクアプリ比較も見てください。

迷ったときの決め方

  1. 標準のディスカウントで書ける割引なら、アプリを入れません。コード、パーセント、送料無料、Buy X get Yの範囲で済むかを先に確かめます。
  2. 段階割引や自動割引を試したいが費用はかけたくないなら、Discountyの無料枠から。バリエーション10件・キャンペーン3件の範囲で本番の挙動を確認できます。
  3. 条件が入り組んだ自動割引(顧客タグ、コレクション、しきい値の組み合わせ)を本格的に組むならRegios。$34.99/月からで、Shopify Functionsベースを明記している唯一の1本です。
  4. 期間限定でセール価格を一括変更したいならAmai。$19.95/月からで、終了後に元の価格へ戻す運用まで含めて設計してください。
  5. クーポンコードを大量に配りたいだけなら、まずクーポン一括生成(無料)。引換率や売上まで追いたくなったらBulk Discount Code Bot(無料枠3セット、Basic $19/月)に移ります。
  6. 会員限定価格が目的なら、シンプル会員商品割引の$9.99/月。日本語で完結し、設定項目が少ないぶん迷いません。

まとめ買いで単価を上げたい場合は、割引アプリではなくShopifyセット販売・バンドルアプリ比較の棚が近いです。クーポンをカゴ落ちメールに載せて回収する場合の設計はカゴ落ちの原因チェックリストにまとめました。全カテゴリの一覧はShopifyアプリおすすめ47選にあります。

まとめ

  • Shopify標準でコード・自動ディスカウントの両方を作れます。アプリが要るのは段階割引、タグや会員別の自動割引、コードの一括生成、セール価格の一括変更の4つのどれかです。
  • 割引アプリは用途が3つに割れます。自動割引ルール型(Discounty、Discount Ninja、Regios、Amai)、コード一括生成型(Bulk Discount Code Bot、クーポン一括生成)、会員別割引型(シンプル会員商品割引)です。
  • 本番ストアで無料のまま使えるのはDiscounty、Bulk Discount Code Bot、クーポン一括生成の3本。Discount Ninja、Regios、Amai、シンプル会員商品割引には無料プランがありません。
  • 掲載の対応言語に日本語が含まれるのはBulk Discount Code Bot、クーポン一括生成、シンプル会員商品割引の3本です。
  • Shopify Functionsの利用を掲載ページに明記しているのはRegiosだけでした。他の6本は記載がないだけで、使っていないと断定はできません。
  • Discount Ninjaは割引が適用された注文数に応じた従量制で、施策が当たるほど月額が上がります。導入前に想定件数で計算してください。

参照元

価格・無料枠・対応言語は、次のShopify App Store掲載ページを2026年8月25日に確認したものです。

Discounty: Bulk Discount Sales・Discount Ninja Promo Engine・Regios Automatic Discounts・Amai Bulk Discount & Sales・Bulk Discount Code Bot・クーポン一括生成・シンプル会員商品割引|お手軽ログイン商品セール設定

RUFFLOG APPS編集部

株式会社RUFFLOG ECアプリ事業部

自社でアパレルECを運営する株式会社RUFFLOGのShopifyアプリ開発チームです。自社ストアの運用で実際に困ったことを、そのままアプリと記事にしています。