Shopifyノウハウ

Shopifyセット販売・バンドルアプリ比較7選。無料枠と日本語で選ぶ

公開 文: RUFFLOG APPS編集部

Shopifyのセット販売・バンドルアプリ7本を、無料枠の切れ方・有料プランの上がり方・日本語対応で比較します。固定セット/Mix&Match/数量割引の3種類の違いから、2026年8月時点の掲載価格で整理しました。

Shopifyでセット販売を始めようとすると、「バンドル」「まとめ買い割引」「ボリュームディスカウント」が同じ棚に並んでいて、どれが自分のやりたいことなのか分からなくなります。先に結論を書きます。本番ストアで無料のまま使い続けられるのは、この7本のうち3本です。残り4本のうち2本は「無料」の表記が開発ストア向けで、2本はそもそも無料プランがありません。

もうひとつ先に書いておくと、掲載ページの対応言語に日本語が含まれるのも3本です。無料と日本語の両方を満たすのは2本しかありません。この記事は、1〜3人で運営していて月に数十〜数百件を捌いているストアを想定しています。その規模なら、月$50を超えるプランから検討を始める必要はありません。まず自分が作りたいセットが3種類のどれなのかを決めて、そこから無料枠の切れ方で絞ります。

比較表: 価格と無料枠(2026年8月時点)

Shopify App Storeの掲載ページで確認できた範囲を並べます。価格はすべて掲載表記のUSDで、掲載内容は変わることがあります。導入前に各アプリのページで確かめてください。

アプリ無料枠有料プラン日本語特徴
Shopify Bundles無料(有料プランの記載なし)—対応言語に含むShopify公式
Bundler無料(売上・注文数の上限なし)Premium $9.99/月、Executive $19.99/月対応言語に含む無料枠でBuy X get Yと数量割引
Simple Bundles & Kits3バンドル・月50注文までBasic $14/月、Grow & Advanced $39/月掲載は英語のみ自動SKU分解とBYOB
Kaching Bundles開発ストアのみ無料Starter $14.99/月、Scale $29.99/月、上位 $59.99/月掲載は英語のみ追加売上の上限でプランが決まる
Fast Bundle開発ストアのみ無料$19/月、$49/月、$139/月掲載は英語のみ月間バンドル売上に連動
Bundle Bearなし(無料体験あり)$29.99/月から掲載は英語のみボリュームディスカウント中心
シンプルボリュームディスカウントなし(無料体験あり)$8.99/月(単一プラン)日本語がベース商品ページに割引テーブルを表示

表の「無料枠」列の書き分けに注目してください。Shopify Bundlesは料金の上限なしで無料(固定セットが中心で、機能面の上限はあります)、Bundlerは売上・注文数の上限なしで無料、Simple Bundlesは件数と注文数で切れる無料、KachingとFast Bundleの「無料」は開発ストア向けで本番には効かない、という三段階です。同じ「無料」でも意味が違います。

選び方の軸

軸は3つあります。作りたいセットの型、無料枠の切れ方、日本語がどこまで通るかです。

第一の軸は、セット販売と呼ばれているものが実際には3種類あることです。

  1. 固定セット。決まった商品の組み合わせをひとつの商品として売る形です。福袋、スターターキット、上下セットなどが該当します。在庫をどう引くか(セット用の在庫を別に持つのか、構成品の在庫から引くのか)が設計の分かれ目になります。
  2. Mix & Match(BYOB)。買い手が対象商品の中から自分で3点選ぶ、といった形です。品数が多い店で効きますが、選ばせるUIをストアフロントに出す必要があります。
  3. 数量割引・Buy X get Y。同じ商品を2点買うと10%引き、3点目が無料、といった形です。商品を増やさずに単価を上げられるのでいちばん手軽です。

この3つは必要な機能がまったく違います。福袋を1本作りたいだけの店が、Mix & Matchまで含んだ高機能アプリを入れる必要はありません。逆に、数量割引だけが欲しいのに固定セット型のアプリを入れると、やりたいことができません。掲載ページには「価格設定方式」として、BOGO・数量割引・ボリュームディスカウント・段階的な価格設定・固定価格設定といったタグが並んでいます。ここに自分のやりたい形が入っているかが最初のふるいです。

第二の軸は、無料枠がどこで切れるかです。Bundlerは売上・注文数とも上限がないので切れません。Simple Bundlesは3バンドルまたは月50注文で切れます。KachingとFast Bundleは開発ストアでしか無料にならないので、本番では初日から有料です。Bundle Bearとシンプルボリュームディスカウントには無料プランがなく、無料体験のあとは月額が発生します。

第三の軸は日本語です。掲載ページの対応言語に日本語が含まれるのはShopify Bundles、Bundler、シンプルボリュームディスカウントの3本で、残る4本の掲載には「このアプリは日本語に翻訳されていません」と明記されています。バンドルアプリの場合、英語のままだと困るのは管理画面よりもストアフロント側です。割引テーブルの見出し、「あと1点で10%オフ」のような煽り文、カートに出るセット名。ここは買い手が読む場所なので、英語アプリを選ぶなら文言を差し替える作業が一度発生すると見込んでおいてください。

そもそも何%引くのか、いつ止めるのかという割引そのものの設計は、アプリの機能とは別の話です。値引きに慣れさせない出し方は割引・クーポン設計の考え方にまとめています。

各アプリの位置づけ

Shopify Bundles はShopify公式のバンドルアプリで、掲載ページの料金は無料のみ、有料プランの記載がありません。対応言語には日本語が含まれます。他社アプリの掲載にあるような価格設定方式のタグは掲載から確認できなかったため、数量割引やBuy X get Yまでカバーするかは実際に入れて確かめるのが早いです。費用も日本語の手当ても要らないので、まずここを試して、足りない部分がはっきりしてから他を検討するのが順番として合理的です。

Bundler は、この7本の中で無料枠がいちばん広いアプリです。掲載のFREE FOR EVERYONEプランは売上にも注文数にも上限がなく、Buy X get Yと数量割引が無料の範囲に入っています。有料はPremiumが$9.99/月、Executiveが$19.99/月で、7日間の無料体験がつきます。対応言語には日本語が含まれます。公式で足りなかった場合の次の一手として、費用リスクなしで試せる位置にあります。

Simple Bundles & Kits は、無料プランで3バンドル・月50注文まで使えます。この無料枠には全バンドルタイプ、自動SKU分解、バンドル販売の分析、注文履歴からのAI提案、BYOB(Build Your Own Bundle)、メールサポートが含まれると掲載されています。有料はShopify Basicプラン向けのBasicが$14/月(年$140)で、無制限バンドル・一括インポート・動的価格設定・単一ロケーションのPOS連携が加わります。Shopify Grow/Advanced向けは$39/月(年$390)です。掲載は英語のみ。セットで売っても構成品ごとに在庫を引きたい店、つまり在庫管理を崩したくない店に向いています。

Kaching Bundles の無料インストールは開発ストア向けの表記で、本番ストアで使うならStarterの$14.99/月(年$131.88)からです。Starterは追加売上$1,000まで、Scaleは$29.99/月(年$263.88)で追加売上$5,000まで、上位ティアは$59.99/月(年$539.88)です。7日間の無料体験があります。掲載は英語のみ。「バンドル経由の追加売上がいくらまで」でプランが決まる構造なので、施策が当たるほど月額が上がります。

Fast Bundle も同じく、無料は開発ストア向けです。本番向けはスタンダードの3段階で、$19/月が月間バンドル売上$1,000まで、$49/月が$3,000まで、$139/月が$10,000までという売上連動の設計です。$19/月のプランには年払い$180(21%お得)の表記があります。掲載は英語のみ。上限を超えると上位プランに上がるので、バンドルが主力になる店ほど月額が跳ねます。導入前に、自分のバンドル売上の見込みを掛け算して月額を出しておいてください。

Bundle Bear は掲載サマリーが「月額$29.99から。無料体験あり」で、無料プランはありません。掲載に並ぶ価格設定方式のタグはBOGO・ボリュームディスカウント・固定価格設定・一律割引・カスタム価格・定期購入で、他の海外製4本に比べると絞られています。掲載は英語のみ。この7本の中では開始価格が高い側なので、上のプランの条件を掲載ページで確認してから判断してください。

シンプルボリュームディスカウント|お手軽まとめ買い割引 は福岡のUnReact Inc.が開発した日本製アプリで、対応言語は日本語・チェコ語・デンマーク語・ドイツ語です。料金は$8.99/月の単一プランで、無料体験があります。機能は商品ごとのボリュームディスカウント(割引率と定額割引を選択)と、商品ページへの割引テーブル表示で、デモストアが用意されています。固定セットやMix & Matchは対象外で、まとめ買い割引だけに絞った作りです。日本語のまま数量割引を出したい店で、割引テーブルの表示まで日本製の単機能アプリで済ませたいなら、この7本で唯一の選択肢になります(無料枠で数量割引を使うならBundlerも候補です)。

番外として、Amplify | Bundles & Upsell(旧PickyStory)にも触れておきます。掲載ページの価格は月額$99.50の単一表示で、無料プランの記載はありません。掲載は英語のみです。価格設定方式のタグはBOGOからカートディスカウント、動的価格設定までひと通り並んでいて機能面は厚い一方、月商が数十万円台のストアが最初に入れる価格帯ではありません。上の7本で回らなくなってから検討する位置づけです。

迷ったときの決め方

順番に絞ります。

  1. まずShopify Bundlesを入れて、やりたいことができるか試します。無料で日本語なので、試すコストがほぼゼロです。
  2. 公式で足りず、数量割引やBuy X get Yが欲しいなら、Bundlerを無料枠のまま使います。ここまでで費用は発生しません。
  3. まとめ買い割引だけが欲しくて、日本製の単機能アプリで割引テーブルまで完結させたいなら、シンプルボリュームディスカウントの$8.99/月。単機能ですが、そのぶん設定で迷いません(無料で済ませたいなら2のBundlerで足りるかを先に試します)。
  4. セットで売りつつ構成品の在庫を正しく引きたい、Mix & Matchもやりたい、という場合はSimple Bundles。まず無料枠(3バンドル・月50注文)で在庫の挙動を確認してから、$14/月に上げます。
  5. バンドルを主力の販促として回す前提で、表示の作り込みや上限まで含めて回すならKachingかFast Bundle。どちらも売上連動なので、想定売上での月額を先に計算してください。

セット販売は、単価を上げる施策であると同時に、まとめ買いした人が次に何を買うかという話でもあります。買った人をどう戻すかはリピート率の見方と、改善に着手する順番で扱っています。セット商品のページを作るときの説明文の型は商品説明の書き方テンプレートを使ってください。全カテゴリの一覧はShopifyアプリおすすめ47選にまとめています。

まとめ

  • 本番ストアで無料のまま使えるのはShopify Bundles(料金の上限なし・機能上限あり)、Bundler、Simple Bundles(3バンドル・月50注文まで)の3本です。
  • KachingとFast Bundleの「無料」は開発ストア向けの表記で、本番では初日から有料になります。
  • 掲載の対応言語に日本語が含まれるのはShopify Bundles、Bundler、シンプルボリュームディスカウントの3本です。
  • Fast Bundleは月間バンドル売上、Kachingは追加売上でプランが決まるため、施策が当たるほど月額が上がります。
  • 作りたいのが固定セットか、Mix & Matchか、数量割引かを先に決めると、候補は1〜2本に絞れます。
  • Bundle Bearは$29.99/月から、Amplifyは$99.50/月で、いずれも無料プランの記載がありません。

参照元

価格・無料枠・対応言語は、次のShopify App Store掲載ページを2026年8月25日に確認したものです。

Shopify Bundles・Bundler・Simple Bundles & Kits・Kaching Bundles App & Upsells・FBP | Fast Bundle & Upsell App・Bundle Bear ‑ Volume Discounts・シンプルボリュームディスカウント|お手軽まとめ買い割引・Amplify | Bundles & Upsell

RUFFLOG APPS編集部

株式会社RUFFLOG ECアプリ事業部

自社でアパレルECを運営する株式会社RUFFLOGのShopifyアプリ開発チームです。自社ストアの運用で実際に困ったことを、そのままアプリと記事にしています。