Shopifyノウハウ

Shopify発送代行・3PL連携アプリ比較6選。倉庫を持つ型とつなぐ型

公開 文: RUFFLOG APPS編集部

Shopifyの発送代行・3PL連携アプリ6本(OPENLOGI・シッピーノ・Amazon MCF and Buy with Prime・ShipBob・Veeqoほか)を2026年8月時点の掲載価格で比較します。倉庫を持つ型とつなぐ型の違い、日本語と国内倉庫の有無で整理しました。

発送代行を調べ始める理由は、だいたい同じです。梱包と発送に取られる時間が、他の仕事を圧迫し始めた。先に結論を書きます。この6本はすべて無料インストールで、アプリ自体の月額はかかりません。倉庫利用料や配送料はアプリ提供元や提携3PLからの請求で(Shopify Fulfillment Networkは提携3PLの料金がUSDで請求されると掲載)、その具体的な金額を掲載ページに書いているアプリはほとんどありません(シッピーノは「倉庫1件との連携なら9,800円から」という下限だけ掲載しています)。つまり「無料で始められるか」も「月いくらか」も、掲載ページだけでは決められない領域です。ここは基本的に見積もり前提になります。

代わりに掲載ページから読み取れるのは、そのアプリが倉庫そのものを提供するのか既存の倉庫につなぐだけなのか、倉庫が日本国内にあるのか、そして日本語が通るのか、の3点です。この記事は、1〜3人で運営していて月数十〜数百件を自分たちで梱包している日本のストアを想定して、その3点で6本を並べます。

比較表: 価格と無料枠(2026年8月時点)

Shopify App Storeの掲載ページで確認できた範囲です。価格・機能は変わることがあるので、導入前に各アプリのページで確かめてください。

アプリ無料枠費用の請求元日本語型倉庫の所在
OPENLOGI無料インストールOPENLOGIから外部請求(倉庫利用料・配送料、金額は非掲載)対応言語に含む倉庫を提供国内
シッピーノ無料インストール(初月無料)シッピーノ株式会社から外部請求(倉庫1件との連携で9,800円から)対応言語に含む連携ハブ連携先の国内倉庫
Amazon MCF and Buy with Prime無料インストールAmazonから従量課金で外部請求(金額は非掲載)対応言語に含む(開発者の日本語サポートはなし)倉庫を提供Amazonの拠点(FBA在庫)
ShipBob Fulfillment無料インストールShipBobから外部請求(金額は非掲載)掲載は英語のみ倉庫を提供海外60拠点以上
Shopify Fulfillment Network無料インストール商品ごとの重量ベース従量制(金額は非掲載)掲載は英語のみ連携ハブ提携3PLの拠点(米国・カナダ中心)
Veeqo Shipping and Inventory無料インストール配送ラベル分を配送業者・配送方法に応じて課金掲載は英語のみ出荷・在庫ツール倉庫は持たない

表の「無料枠」がどれも同じ書き方になっている点が、このカテゴリの特徴です。他のジャンルなら無料枠の切れ方で差がつきますが、発送代行は最初のインストールが無料なだけで、荷物が動いた瞬間から別の請求書が立ちます。

見積もりを取る前に数える3つの数字

具体的な金額を掲載しているアプリはほとんどないので(シッピーノは倉庫1件との連携で9,800円からという下限のみ)、比較は問い合わせと見積もりから始まります。そして見積もりを頼む側が数字を持っていないと、返ってくるのは概算にもなりません。先に手元で数えておくのは次の3つです。

  1. 月間の出荷件数と、繁忙月の偏り。年末やセール月に何倍になるかまで出します。
  2. 保管しているSKU数と在庫量。段ボール何箱分か、パレット何枚分かで言えると話が早いです。
  3. 梱包・発送・追跡番号の連絡に、週何時間使っているか。

3つ目を出しておかないと、外に出す判断ができません。発送代行の費用は自分の人件費と入れ替わるものなので、**比較対象は「アプリの月額」ではなく「いま自分たちが使っている時間」**です。逆に、件数が少なく在庫も自宅の棚に収まる規模なら、当面は自社出荷のままで送り状アプリを入れるほうが安く済みます。その選択肢はShopify送り状・配送ラベルアプリ比較で別に整理しています。

在庫を外に移すと、同梱物や手書きカードのような自社でやっていた作業は、倉庫のオプションとして頼める範囲に縮みます。出荷までの日数も自社の感覚と変わるので、商品ページの表記は移行時に見直しが必要です。表記の書き方は配送リードタイムの伝え方にまとめています。

選び方の軸

軸は3つです。順に見ます。

第一に、アプリの型が3つに分かれます。倉庫そのものを提供するタイプ(OPENLOGI・ShipBob・Amazon MCF and Buy with Prime)は、契約すれば在庫を送る先が手に入ります。既存の倉庫やWMSにつなぐ連携ハブ(シッピーノ・Shopify Fulfillment Network)は、倉庫は別に決めるか紹介を受ける前提で、アプリの役目は受注データを流すことです。3つ目は出荷・在庫ツール(Veeqo)で、これは倉庫を持たず、自社出荷を続ける人の作業を軽くします。ここを混同すると「契約したのに倉庫がない」「倉庫は決まったのにデータが流れない」という取り違えが起きます。

第二に、請求がすべてアプリの外にあります。6本とも無料インストールで、実費はOPENLOGI・シッピーノ・Amazon・ShipBob・Veeqoの各社と、Shopify Fulfillment Networkの場合は提携3PLの料金として、別に請求されます。Shopifyの請求書だけを見ていると総額がわからないので、経理側の支払い先が1つ増えることを前提に考えてください。従量制と書かれていても、単価の刻みや最低利用額が掲載ページには出てこないため、見積書の条件をそのまま比較材料にするしかありません。

第三に、日本語と国内倉庫はセットで見ます。掲載ページの対応言語に日本語が含まれるのはOPENLOGI・シッピーノ・Amazon MCF and Buy with Primeの3本です。ShipBob・Shopify Fulfillment Network・Veeqoは掲載が英語のみでした。そして日本国内の倉庫網につながるのは、OPENLOGI、シッピーノ経由の各社、AmazonのFBA在庫です。ShipBobとShopify Fulfillment Networkは掲載上、拠点が海外中心で日本国内の倉庫は確認できませんでした。国内向けに国内から送るのが目的なら、この時点で候補は3本に絞れます。

各アプリの位置づけ

OPENLOGI(オープンロジ)は、日本国内の倉庫を使ったフルフィルメント代行です。掲載ページによれば、入庫後の梱包・発送を丸ごと代行し、完全従量課金制で、Web登録から最短即日で使い始められるとしています。海外発送、チラシなどの同梱物、配送日時指定、冷凍冷蔵品や流通加工といった特殊オペレーションにも対応の記載があります。在庫同期は自動・リアルタイムで、配送ラベル作成や明細書も含みます。開発者の所在地は東京で、対応言語に日本語が含まれます。日本国内向けに国内から出荷したい小規模ストアが、まず見積もりを取る先として素直な候補です。

シッピーノは、受注を取り込んで複数の物流サービスへ出荷指示を自動で送る連携ハブです。掲載ページに書かれている連携先は、FBAマルチチャネルサービス、ヤマト運輸のフルフィルメントサービス、ロジモプロ、ロジザードZERO、スクロール360の物流代行サービス、そしてCSVで出荷依頼を受け付ける国内倉庫です。楽天市場・Amazon・Yahoo!ショッピング・Qoo10を含む複数モールの受注一元化と在庫同期にも対応し、既存倉庫との連携なら最短1時間で自動出荷を始められるとしています。倉庫が決まっている、あるいは複数モールを併売している場合はここが本命になります。物流倉庫の紹介サービスもあるため、倉庫が未定でも相談先になります。費用はシッピーノ株式会社からの外部請求で、初月無料の記載があります。

Amazon MCF and Buy with Primeは、FBAに預けた在庫からShopifyの注文を出荷するMCFと、プライム会員向けの高速配送表示を出すBuy with Primeをまとめたアプリです。注文ルーティング、配送料、追跡履歴、前払い返品を含む返品対応、在庫の自動同期、複数倉庫、SKUマッピングが掲載されています。料金は隠れた費用や長期契約なしの従量課金制とされ、金額は非掲載です。対応言語に日本語が含まれる一方、掲載ページには開発者が日本語での直接サポートを提供していない旨の記載があります。すでにAmazonに在庫を置いて併売しているストアなら、在庫を1か所にまとめられる点が効きます。なお同じAmazonが出しているAmazon MCF: US Fulfillmentは名前が似た別アプリで、こちらは米国向け注文専用かつ掲載は英語のみです。日本のストアが検索でたどり着いたときに取り違えやすいので、ハンドルがbuy-with-primeかどうかで見分けてください。

ShipBob Fulfillmentは、グローバル60拠点以上でピック・パック・出荷を担う3PLです。ブランド独自の梱包資材や同梱物に対応し、DTCとB2Bの両方、さらに自社倉庫向けのWMS提供も掲載されています。掲載は英語のみで、日本語対応は確認できませんでした。海外の顧客に海外拠点から届けたい越境ECの選択肢として見るのが実際的です。

Shopify Fulfillment Networkは、Shopify自身が出している連携ハブで、Flexport・ShipBob・Shipfusion・ShipMonkといった提携3PLのネットワークに接続します。前払い費用なしで、商品ごとに重量ベースの従量課金というのが掲載上の料金体系です。在庫の自動同期とSKUマッピングを持ちます。掲載は英語のみで、接続先は米国・カナダ中心のため、日本国内向けの出荷を国内から回す用途には現状合いません。北米に販売の重心があるストア向けです。

Veeqo Shipping and Inventoryは、Amazon傘下の出荷・在庫管理ツールで、倉庫代行ではありません。Amazon・eBay・Etsyなど複数チャネルの在庫同期、配送ラベルの一括印刷、スマートピッキング、出荷の自動化、利益ダッシュボードを持ち、米国向けにはUPS・USPS・FedEx・DHLの割引運賃が使えます。課金は配送ラベル分のみで、配送業者と配送方法に応じてかかります。掲載は英語のみです。自社や委託先に在庫を置いたまま出荷作業を効率化したい段階に向く道具で、在庫管理そのものを立て直したい場合はShopify在庫管理アプリ比較のほうが近い候補が並びます。

米国のDTCブランド向けにはBestfulfill DTC Fulfillmentもありますが、掲載は英語のみで日本国内の倉庫網は確認できないため、日本のストアの候補には入りにくいアプリです。

参考として、GoQSystemは倉庫を持たず、複数モールの受注一元管理と送り状発行(ヤマト運輸・佐川急便・日本郵便・西濃運輸・福山通運など)を担うアプリです。3PLではなく注文管理システムなので、比較の枠が違います。受注業務を整理したい場合はShopify注文管理アプリ比較を見てください。全カテゴリの一覧はShopifyおすすめアプリまとめにあります。

迷ったときの決め方

条件で絞ると、実際に問い合わせる先は1〜2社になります。

  1. 国内向けに国内から出荷したい、倉庫はまだない → OPENLOGIに見積もりを依頼します。日本語で、Web登録から最短即日という掲載条件がいちばん手前の入口です。
  2. 使う倉庫が決まっている、または複数モールを併売している → シッピーノです。掲載されている連携先に自分の倉庫があるかを先に確認してください。
  3. すでにFBAに在庫を置いている → Amazon MCF and Buy with Primeで在庫を1か所にまとめられるか試算します。アプリを間違えないよう、buy-with-primeのページから入ります。
  4. 出荷先が海外中心 → ShipBobか、北米が主戦場ならShopify Fulfillment Networkです。どちらも英語での運用になります。
  5. 在庫は自分たちで持ち続ける → Veeqoか送り状アプリで、まず作業時間を削る方向に振ります。

どのルートでも、在庫を外に出したあとに残る仕事があります。住所不備や不在による再送は、出荷を委託しても自社の負担として戻ってきます。金額の見当は誤配送・再送のコスト試算にまとめています。

まとめ

  • 6本すべて無料インストールで、倉庫利用料・配送料は各社からの外部請求。具体的な金額を掲載しているアプリはほとんどないため(シッピーノは倉庫1件との連携で9,800円からという下限のみ掲載)、比較は見積もりからになります。
  • アプリの型は3つ。倉庫を提供するOPENLOGI・ShipBob・Amazon MCF and Buy with Prime、既存倉庫につなぐシッピーノ・Shopify Fulfillment Network、倉庫を持たない出荷ツールのVeeqoです。
  • 掲載ページの対応言語に日本語が含まれるのはOPENLOGI・シッピーノ・Amazon MCF and Buy with Primeの3本。他は英語のみです。
  • 日本国内の倉庫につながるのはOPENLOGI、シッピーノ経由の各社、AmazonのFBA在庫。ShipBobとShopify Fulfillment Networkは海外拠点中心です。
  • Amazon MCFは名前の似た別アプリ(US Fulfillment、米国向け注文専用・英語のみ)があります。日本のストアはBuy with Prime側の掲載から入ります。
  • 問い合わせ前に、月間出荷件数と繁忙月の偏り、保管量、梱包にかけている週あたり時間の3つを数えておきます。

参照元

価格・無料枠・対応言語は、次のShopify App Store掲載ページを2026年8月25日に確認したものです。

OPENLOGI・シッピーノ・Amazon MCF and Buy with Prime・Amazon MCF: US Fulfillment・ShipBob Fulfillment・Shopify Fulfillment Network・Veeqo Shipping and Inventory・Bestfulfill DTC Fulfillment・GoQSystem

RUFFLOG APPS編集部

株式会社RUFFLOG ECアプリ事業部

自社でアパレルECを運営する株式会社RUFFLOGのShopifyアプリ開発チームです。自社ストアの運用で実際に困ったことを、そのままアプリと記事にしています。