Shopifyノウハウ

Shopifyチャット・接客アプリ比較8選。無料枠と日本語対応で選ぶ

公開 文: RUFFLOG APPS編集部

Shopifyのチャット・接客アプリ8本を、無料枠・有料プラン・日本語対応・請求元で比較します。2026年8月時点の掲載価格で、公式のShopify Inboxで足りる範囲と、そこを超えたときの選択肢を整理しました。

Shopifyにチャットを入れようとして候補を並べると、無料のものから月$900のものまで出てきて、基準が見えなくなります。先に結論を書きます。最初に見るのは公式の Shopify Inbox です。掲載の料金は無料のみで、対応言語にも日本語が含まれています。他の7本が候補に入るのは、Inboxでは受けられない窓口の問い合わせが来るようになったとき、あるいは担当を複数人で分ける必要が出てきたときです。

この記事は、1〜3人で運営していて月に数十〜数百件の注文があるストアを想定しています。その規模だと、チャットに来る問い合わせは1日あたり数件でしょう。月に何百件も来るならヘルプデスク型のアプリが要りますが、数件のうちは無料枠の中で十分に回ります。問題は、その無料枠が「会話の数」で切れるのか「使う人の数」で切れるのかがアプリごとに違うことです。

比較表: 価格と無料枠(2026年8月時点)

Shopify App Storeの掲載ページで確認できた範囲を並べます。価格はすべて掲載どおりの米ドル建てで、円換算はしていません。掲載内容は変わることがあるので、導入前に各アプリのページで確かめてください。

アプリ無料枠有料プラン日本語請求元特徴
Shopify Inbox無料(掲載の料金は無料のみ)なし対応Shopify公式。ストア内チャットと問い合わせの一覧
チャネルトーク無料プランあり(上限の記載なし)early $36/月($324/年)/growth $120/月($1,080/年)。14日間の無料体験対応(英・韓・日)Shopifyメール・電話・LINE・Instagramを1つの窓口に
CrispFree(2シート・サイト内チャット)Mini $45/月(4シート)/Essentials $95/月(10シート)。14日間の無料体験対応外部(Crisp)席数で切れる無料枠。日本語UIあり
Tidio50ユーザー分の会話+自動化100訪問者/月Customer Service $29/月(100会話、250〜1,000会話は$59)/Flows $29/月。7日間の無料体験なしShopifyチャットボットをビジュアルに組める
Chatra月5会話まで(永久無料)Essential $31/月/Pro $41/月(いずれもエージェント単位)。10日間の無料体験なしShopifyInstagram DM・Facebookチャット連携
Re:amazeなしBasic $29/月(追加スタッフ1名$29)/Pro $49/月/Starter $59/月(会話500件込み)。14日間の無料体験なしShopifyメール・SNS・SMSを1つの受信箱に
GorgiasなしStarter $10/月(担当3名・月50チケット、超過$0.40/件)/Basic $60/月(月300チケット)/Pro $360/月/Advanced $900/月。7日間の無料体験なしShopifyチケット数で課金するヘルプデスク
ZendeskなしSuite Team $55/月/Growth $89/月/Professional $115/月/Enterprise $150/月(いずれもエージェント/月)。14日間の無料体験なし外部(Zendesk)返金・キャンセルをZendesk側から実行

無料プランを持っているのは Shopify Inbox・チャネルトーク・Crisp・Tidio・Chatra の5本で、Re:amaze・Gorgias・Zendeskの3本には無料プランがありません。この3本は最初から有料になる代わりに、問い合わせをチケットとして管理する設計になっています。

選び方の軸

第一の軸は、無料枠が何の単位で切れるかです。 同じ「無料」でも中身がまったく違います。Chatraは月5会話で、6件目から止まります。Tidioは50ユーザー分の会話と自動化100訪問者/月という混在した数え方です。Crispは会話数ではなく2シート、つまりログインして返信できる人数で切れます。1人で運営していて問い合わせが月に数件なら、この3本はどれも無料の範囲に収まります。逆に月に数十件来るストアではChatraが最初に止まり、2人以上で当番を回すならCrispの無料枠が先に足りなくなります。自分のストアが会話数と人数のどちらで先に上限に当たるかを見てから選んでください。

第二の軸は、日本語がどこまで通るかです。 掲載ページの対応言語に日本語があるのは Shopify Inbox・チャネルトーク・Crisp の3本だけです。残る Tidio・Chatra・Re:amaze・Gorgias・Zendesk の5本には「このアプリは日本語に翻訳されていません」と明記されています。チャットの場合、これは他のカテゴリより重く効きます。管理画面が英語なだけなら我慢できますが、買い手の画面に出るチャットウィジェットの見出し、営業時間外の自動応答、フォームのラベルまで英語だと、そこで問い合わせをやめる人が出ます。英語のアプリを使うなら、買い手に見える文言を全部日本語に書き換える作業が導入時に一度発生する、と見込んでおいてください。

第三の軸は、チャット型かヘルプデスク型かです。 Shopify Inbox・チャネルトーク・Chatra・Crispは、サイトに吹き出しを置いて会話するチャット型です。一方 Gorgias・Zendesk・Re:amaze は、メールもチャットもSNSのDMもすべて「チケット」に変換して一覧で処理するヘルプデスク型で、課金もチケット数やエージェント(担当者)数で決まります。Gorgiasは月50チケット込みで$10、超過は1件$0.40。Zendeskは担当者1人あたり$55/月からです。担当が1人で問い合わせも1日数件なら、この設計はオーバースペックで、料金だけが積み上がります。

第四の軸は、請求元がShopifyか外部かです。 8本のうち、掲載に「Shopify請求書とは別に外部請求がある場合があります」と書かれているのは Zendesk と Crisp の2本です。この2本は月額がShopifyの請求書に載らず、各社から別途請求されます。経理も自分たちでやっている規模だと、支払い先が1つ増え、解約もShopifyのアンインストールとは別に手続きが要ります。残る6本にはこの注記がありません。

各アプリの位置づけ

Shopify Inbox は公式アプリで、掲載の料金プランは無料のみです。対応言語に日本語が含まれ、管理画面もストアに出る画面も最初から日本語で動きます。ストア内のチャットと、そこから来た問い合わせのやり取りが主な機能です。まずこれを入れて1か月使い、どんな質問が何件来るのかを実測してから次を考えるのが、いちばん判断を間違えにくい順番です。実測した内容は、そのまま商品ページやFAQの改善材料になります。

チャネルトーク は、掲載の対応言語に英語・韓国語・日本語が含まれる接客チャットです。無料プランがあり、有料は earlyプランが$36/月(年払い$324)、growthプランが$120/月(年払い$1,080)で、14日間の無料体験がつきます。掲載で目を引くのは連携先で、メール・電話・LINE・Instagramを1つの窓口にまとめられると書かれています。日本のストアでLINE公式アカウントの問い合わせとサイト内チャットが二重管理になっているなら、この8本のなかでそこを掲載上で明示しているのはチャネルトークだけです。ただし無料プランの上限(席数や対応できる顧客数)は掲載の無料プラン欄に書かれていないので、無料でどこまで使えるかはインストールして確認するしかありません。

Crisp は、日本語UIを持ちながら無料プランもある、この表のなかでは珍しい位置にいます。無料のFreeプランは2シートで、サイト内チャット・Shopifyのデータ同期・モバイルアプリ・問い合わせフォームが含まれます。有料はMiniが$45/月で4シート、Essentialsが$95/月で10シートと、シート数で段が上がっていく構造です。注意点が1つあり、掲載に「Shopify請求書とは別にCrispによる外部請求がある場合があります」と明記されています。無料の2シートで足りるうちは費用の問題は起きませんが、有料に上がる時点で$45/月と外部請求の両方を引き受けることになります。

Tidio はライブチャットとチャットボットを組み合わせるアプリです。無料プランはライブチャット50ユーザー分の会話と、自動化フローが月100訪問者まで。有料はCustomer Serviceが$29/月(100会話まで、250〜1,000会話は$59)、チャットボット側のFlowsが$29/月で、いずれも7日間の無料体験があります。ビジュアルなボットビルダーが特徴で、よくある質問を分岐で自動応答させたい場合に向きます。ただし掲載の対応言語に日本語はなく、ボットのシナリオは自分で日本語を書くことになります。

Chatra は、この表でいちばん軽いチャットアプリです。無料プランは月5会話までで永久無料。有料はEssentialが$31/月、Proが$41/月で、どちらもエージェント単位の課金です。掲載にはInstagram DMとFacebookチャットの連携、リアルタイムの訪問者リスト、カート復旧の機能が挙がっています。月5会話という上限は、問い合わせが月1〜2件のストアなら気にならず、週1件を超えると足りなくなる水準です。無料で試して、超えた時点で判断する使い方が合います。

Re:amaze はメール・SNS・SMS・音声までを1つの受信箱にまとめるヘルプデスクです。無料プランはなく、Basicが$29/月(追加スタッフ1名につき$29)、Proが$49/月、会話500件込みのStarterが$59/月。14日間の無料体験があります。無制限のメール受信箱、チャットボット、ワークフローやマクロ、FAQ機能が掲載に並んでいます。問い合わせの流入経路が複数あり、それを1人ずつの担当に振り分けたい規模なら候補ですが、担当を増やすたびに月額が積み上がる料金設計です。

Gorgias はShopify向けのヘルプデスクとして知られています。Starterが$10/月で担当3名・月50チケット込み、超過は1件$0.40。Basicが$60/月で月300チケット、Proが$360/月で月2,000チケット、Advancedが$900/月です。$10から始められるのは表のなかでも安いほうですが、単位がチケットである点は誤解しないでください。50チケットは50件の問い合わせで、1件の会話が長引いても1チケットです。日本語には対応しておらず、掲載の対応言語は英語のみです。

Zendesk は、サポート業務そのものを設計するための業務システムです。料金はSuite Teamが$55/月から、Growth $89、Professional $115、Enterprise $150で、すべてエージェント1人あたりの月額かつ年払い請求です。Shopifyアプリとしての掲載では、エージェントの画面に顧客情報のサイドバーを出し、返金やキャンセルをZendeskから直接実行できる点が挙げられています。掲載には外部請求の注記もあります。すでに社内でZendeskを使っている、あるいは電話とメールを含めた問い合わせを本格的に組み立てる段階にある店向けで、1〜3人のストアが最初に入れるものではありません。

迷ったときの決め方

  1. まだチャットを入れたことがない。この場合はShopify Inbox一択です。無料で日本語で、やめるのも簡単です。1か月分の問い合わせを見てから次を考えてください。
  2. LINE公式アカウントとサイト内チャットの二重管理をやめたい。掲載でLINEとInstagramの窓口統合に触れているのはチャネルトークだけです。LINE側の配信やCRMまで含めた比較はShopify LINE連携アプリ比較を見てください。
  3. 日本語UIのまま、無料でチャットボットや複数チャネルまで試したい。Crispの無料プラン(2シート)が候補です。有料に上げる時点で$45/月と外部請求が発生することは、先に見込んでおいてください。
  4. 英語の管理画面でも構わないので、自動応答を作り込みたい。Tidioの無料プランで自動化フローを試すのが安く済みます。買い手に見える文言はすべて自分で日本語に書き換えます。
  5. 問い合わせが月に数十件を超え、返信の履歴とテンプレートを人と共有する必要が出てきた。ここが有料のヘルプデスクを検討する分かれ目です。少人数ならGorgiasのStarter、流入経路が多いならRe:amazeが最初の候補になります。
  6. どのアプリを入れても問い合わせ自体は減りません。同じ質問が繰り返し来ているなら、まず表示を直すほうが効きます。問い合わせを減らすページ設計と問い合わせ返信テンプレート集を先に読んでください。全カテゴリの一覧はShopifyおすすめアプリにまとめています。

まとめ

  • 公式のShopify Inboxは掲載の料金が無料のみで、日本語にも対応しています。最初の1本はここで足ります。
  • 掲載の対応言語に日本語があるのは Shopify Inbox・チャネルトーク・Crisp の3本だけで、残る5本には「このアプリは日本語に翻訳されていません」と明記されています。
  • 無料枠の単位が3種類あります。Chatraは月5会話、Tidioは50ユーザー分の会話、Crispは2シート。会話数と人数のどちらで先に上限に当たるかで選ぶアプリが変わります。
  • Re:amaze・Gorgias・Zendeskには無料プランがありません。チケット数やエージェント数で課金するヘルプデスク型で、1日数件の規模には設計が重すぎます。
  • ZendeskとCrispは、掲載に「Shopify請求書とは別の外部請求がある場合がある」と書かれています。支払い先と解約手続きが1つ増えます。
  • LINEとInstagramを含めた窓口の統合を掲載で明示しているのは、8本のうちチャネルトークだけです。

参照元

価格・無料枠・対応言語は、次のShopify App Store掲載ページを2026年8月25日に確認したものです。

Shopify Inbox・チャネルトーク|AI接客×24時間CS対応・Crisp ‑ Helpdesk & AI Chatbot・Tidio: AI Chatbot & Live Chat・Chatra — Live Chat & Chatbot・Re:amaze AI Helpdesk & Chat・Gorgias: AI, Helpdesk & Chat・Zendesk

RUFFLOG APPS編集部

株式会社RUFFLOG ECアプリ事業部

自社でアパレルECを運営する株式会社RUFFLOGのShopifyアプリ開発チームです。自社ストアの運用で実際に困ったことを、そのままアプリと記事にしています。