Shopifyノウハウ

Shopify商品CSV一括編集アプリ比較8選。標準機能との境目で選ぶ

公開 文: RUFFLOG APPS編集部

Shopifyの商品CSV一括編集・インポートアプリ8本を2026年8月時点の掲載価格で比較します。まず標準のCSVと一括編集で足りるかを整理し、一括編集・メタフィールド専業・エクスポート専業の3系統に分けて選び方をまとめました。

商品を数百件抱えていると、「価格をまとめて上げたい」「全商品にタグを付けたい」「バリアントメタフィールドを一気に入れ替えたい」といった作業が定期的に発生します。先に結論を書きます。この3つのうち、アプリが要るのは3つ目だけです。前の2つはShopifyの標準機能で足ります。

この記事は、1〜3人で運営していて、商品数が数百件、月に数十〜数百件の注文があるストアを想定しています。この規模なら、月$30級の一括編集アプリを契約する前に、標準機能でどこまで届くかを確かめたほうが早いです。そのうえで、標準の外側に出る作業のために8本を比較します。

まずShopify標準のCSVと一括編集で足りるか

Shopifyの管理画面は、商品のCSVエクスポートとインポートを標準で持っています。商品一覧から書き出して、表計算ソフトで直して、同じ形式で読み込ませれば、既存の商品を書き換えられます。さらに商品一覧には表形式の一括編集画面があり、複数の商品の項目を横に並べて直接書き換えられます。

つまり、価格・在庫数・商品名・タグ・公開状態といった標準項目を直すだけなら、追加費用ゼロで終わります。「CSVで一括編集したい」と考えたときの作業の多くは、この範囲に収まります。

アプリが要るのは、この外側に出るときです。今回比べた8本が掲載ページで訴求しているのも、ほぼ次の6つに集約されます。

  • バリアントメタフィールド(商品メタフィールドは定義済みなら標準の商品CSVで扱えますが、バリアントメタフィールドはCSVでは扱えません)
  • 注文データのCSV取り込み(標準の注文CSVは書き出し専用です。顧客データは標準でも取り込み・書き出しの両方に対応しています)
  • スケジュール実行(決めた日時に自動で流す)
  • プレビューと元に戻す(流す前に差分を見る、流したあとに戻す)
  • Excelファイルの直接読み書き(CSVに変換せずxlsxのまま扱う)
  • 定期エクスポート(毎朝メールやFTP、Google Sheetsへ自動で吐き出す)

逆に言えば、この6つに用が無いなら、比較表を読むより先に標準機能を試してください。試して足りなかった項目が、そのまま選ぶアプリを決めます。なお、セール価格を期間限定で切り替えたいだけなら、商品価格を書き換えるのではなく値引き側で組むほうが戻す手間がありません。その場合はShopify値引き・割引アプリ比較も合わせてご覧ください。

比較表: 価格と無料枠(2026年8月時点)

Shopify App Storeの掲載ページで確認できた範囲を並べます。価格はいずれも2026年8月時点のもので、掲載は変わることがあります。導入前に各アプリのページで確かめてください。

アプリ無料枠有料プラン日本語特徴
MatrixifyDemo(1ファイルにつき各10件)Basic $20/月(商品5,000件/ファイル)、Big $50/月(50,000件)、Enterprise $200/月掲載は英語のみ商品・注文・顧客をCSVで一括入出力
Ablestar Bulk Product EditorStarter(商品10件まで、編集回数は無制限)Basic $30/月、Advanced $60/月、Professional $120/月掲載は英語のみプレビューとundo、スケジュール編集
Hextom: Bulk Product EditDemo(1タスク10商品)Basic $9.99/月(500商品)、Professional $19.99/月(5,000商品)、Advanced $49.99/月(50,000商品)掲載は英語のみ管理画面上での一括編集
Metafields Guru無料プランあり(無料クレジット消化後は$1/1,000クレジットの従量)ADEPT $9/月、GURU $19/月、GURU PLUS $59/月掲載は英語のみメタフィールド専業、表計算風のUI
シンプル商品メタフィールドCSVインポート・エクスポートなしBasic $9.99/月(年払い$99.99)対応言語に含む商品・バリエーションのメタフィールドをCSVで入出力
EZ Exporterなし(7日間の無料体験)Standard $29.95/月、Advanced $49.95/月、Premium $149.95/月掲載は英語のみエクスポート専業、15分間隔の定期実行
Xporter Data Export & Reportsなし(7日間の無料体験)Basic $7/月、Essentials $15/月、Professional $45/月掲載は英語のみレポート・エクスポート専業、Liquidで整形
Bulk Edit by Webyzeなし(3日間の無料体験)Standard $26/月掲載は英語のみバリアントの一括タグ付け・編集

「無料枠」の列は、掲載ページに無料プランとして書かれているものだけを入れています。無料体験(トライアル)は期限が来れば課金が始まるので、無料枠には数えていません。

選び方の軸

同じ棚に並んでいますが、この8本は用途で3つに割れます。ここを取り違えると、契約してから「やりたい作業ができない」と気づくことになります。第一の軸はこれです。

  • 一括編集・インポート系: Matrixify、Ablestar、Hextom、Webyzeの4本。商品データを書き換える目的ならここから選びます。
  • メタフィールド専業: Metafields Guruと、UnReactのシンプル商品メタフィールドCSVインポート・エクスポートの2本。価格や在庫そのものの一括編集はできません。
  • エクスポート・レポート専業: EZ ExporterとXporterの2本。掲載ページにインポートによる一括編集の記載がなく、データを取り出して分析や外部連携に渡すためのアプリです。

第二の軸は無料枠の切れ方です。無料プランがあるのはMatrixify、Ablestar、Hextom、Metafields Guruの4本ですが、前の3本はいずれも10件規模です。Matrixifyは1ファイルにつき各10件、Hextomは1タスク10商品、AblestarのStarterは商品10件まで。これは「小さいストアなら無料で回せる」枠ではなく、動作を確かめるためのデモ枠と考えるのが正確です。Metafields Guruだけは性質が違い、無料クレジットを使い切ったあとは1,000クレジットあたり$1の従量課金に移る形なので、たまにしか一括操作しないなら月額を持たずに使える可能性があります。

第三の軸は日本語です。掲載ページの対応言語に日本語が入っているのは、UnReactの1本だけでした。残る7本は英語のみです。ただしこのカテゴリに限っては、英語UIの負担が他のカテゴリより軽い、という言い方ができます。レビューアプリやポップアップアプリと違って、買い手の目に触れる文言がひとつも無いからです。作業の実体はCSVの列名とファイルのやり取りで、画面で読むのは項目名とボタンだけ。日本語UIが最優先になるのは、作業者が複数人いて英語に慣れていない人に任せる場合です。

各アプリの位置づけ

Matrixify は、商品だけでなく注文・顧客までCSVで一括入出力できるアプリです。無料のDemoプランは1ファイルにつき各10件までなので、実運用はBasic $20/月(商品5,000件/ファイル)からになります。件数が増えるとBig $50/月で50,000件、Enterprise $200/月と上がっていく段階制です。掲載は英語のみ。移行や大量登録のように「一度に大きなファイルを流し込む」用途で、まず名前が挙がるアプリです。

Ablestar Bulk Product Editor は、流す前のプレビューと流したあとのundoを掲載ページで明記している点が特徴です。無料のStarterは商品10件まで(編集回数は無制限)で、実運用はBasic $30/月から。Basicの時点でスケジュール編集と60日分の編集履歴が付き、Advanced $60/月では定期実行の編集やスケジュールエクスポート、Professional $120/月ではその本数が増えます。Google Drive・Dropbox・FTP・URL経由の在庫同期も掲載されています。価格改定を予約実行したい、失敗したときに戻したい、という要件があるならこの1本です。

Hextom: Bulk Product Edit は、管理画面のなかで一括編集を完結させるタイプです。無料のDemoは1タスク10商品まで。有料はBasic $9.99/月で500商品、Professional $19.99/月で5,000商品、Advanced $49.99/月で50,000商品と、扱える商品数で階段が分かれています。一括編集系の4本のなかでは、実用ラインに入る最初の価格がいちばん低いアプリです。編集する商品数がはっきりしていて、それが数百件で収まるなら費用対効果が読みやすい選択になります。

Metafields Guru は、商品・バリエーション・コレクション・顧客・注文・ブログ・ページ・ショップと、対応リソースの幅が今回いちばん広いメタフィールド専業アプリです。表計算風のUIでの一括作成・更新・削除に加えて、CSVのインポート/エクスポート、ブラウザ拡張、Shopify Flow連携、メタフィールド定義との互換が掲載されています。無料プランがあり、無料クレジットを消化したあとは1,000クレジット$1の従量課金。定額で使うならADEPT $9/月、GURU $19/月、GURU PLUS $59/月で、上限リソース数が段階的に広がります。価格や在庫の一括編集はできないので、そちらが目的なら別のアプリと併用になります。

シンプル商品メタフィールドCSVインポート・エクスポート(UnReact)は、商品とバリエーションのメタフィールドをCSVで出し入れすることに絞ったアプリです。対応言語に日本語を含み、開発元も日本のUnReact Inc.。プランはBasic $9.99/月(年払い$99.99)の1本のみで、無料プランはありません。掲載されている機能はエクスポートとインポート、そして取り込み時のバリデーションで、これは裏を返せば余計な画面が無いということでもあります。メタフィールドの運用を社内の複数人で回す予定があるなら、日本語UIであること自体が引き継ぎコストを下げます。

EZ Exporter は、注文・下書き注文・商品・コレクション・顧客・メタフィールドなどをCSVやExcelで書き出すことに特化しています。編集機能は掲載されておらず、一括編集の用途では使えません。強みは自動化のほうで、最短15分間隔のスケジュール実行と、メール・FTP・SFTP・Dropboxへの配信がStandard $29.95/月に含まれます。Advanced $49.95/月でGoogle Sheets連携とAmazon S3、集計機能が加わり、Premium $149.95/月では大規模データセットやAirtable連携、ShopifyQL経由の分析エクスポートまで広がります。基幹システムや倉庫へ毎日データを渡す運用がある店向けです。

Xporter Data Export & Reports も同系統の書き出し・レポート専業ですが、入口の価格が違います。Basic $7/月でカスタムレポート1件・実行回数無制限、Essentials $15/月で5件とスケジュール実行+メール受信、Professional $45/月でレポート数無制限・カスタムLiquidによる計算やフィルタ・15分間隔のFTP/メール配信・複数ストア対応。対象データは顧客・注文・取引・返金・チェックアウト・商品・記事・下書き注文までと広く、Excel/CSV/Text/XMLで出せます。決まった帳票を月1本作りたいだけなら、月$7から始められるのはこの1本です。なお掲載ページに手元で辿り着けるハンドルが xporter-by-eshop-admin に変わっており、検索結果に残っている古いURLは開けません。Google Sheetsへの直接連携については掲載ページに記載が見当たらなかったので、必要なら問い合わせて確認してください。

Bulk Edit by Webyze については、正直に書いておきます。掲載ページの説明が短く、商品バリアントの一括タグ付け・編集に触れている以外に、CSVやExcelのインポート・エクスポート、スケジュール、undoといった項目の明記が見当たりませんでした。プランはStandard $26/月の1本で、無料プランは無く、3日間の無料体験のみです。同価格帯にMatrixifyやHextomがある以上、掲載情報だけを根拠にこのアプリを先に選ぶ理由は見つけられませんでした。検討するなら無料体験の3日間で、自分がやりたい編集が本当にできるかを確かめてからにしてください。

迷ったときの決め方

上から順に当てはまるものを1つ選べば、候補は1〜2本に絞れます。

  1. 標準項目(価格・在庫・タイトル・タグなど)だけを直したい → まずShopify標準のCSVと一括編集画面を試す。アプリは不要かもしれません。
  2. 商品も注文も顧客も、大きなファイルでまとめて出し入れしたい → Matrixify。
  3. 予約実行したい、あるいは流したあとに元に戻せる安心が欲しい → Ablestar Bulk Product Editor。
  4. 編集対象が数百件で収まり、月額を抑えたい → Hextom: Bulk Product Edit。
  5. メタフィールドだけが目的で、対応リソースの幅が欲しい → Metafields Guru。
  6. メタフィールドだけが目的で、日本語UIと単純さを優先したい → シンプル商品メタフィールドCSVインポート・エクスポート。
  7. 編集はしない。決まったデータを定期的に外へ出したい → 連携先が多いならEZ Exporter、月1本の帳票で足りるならXporter。

このうち2〜4は目的が近く、無料枠がどれも10件規模です。3本とも無料プランのまま動作を確認できるので、本命を決める前に手を動かすほうが確実です。

商品説明文をCSVでまとめて入れ替える場合は、流し込む本文の型を先に決めておくと差し戻しが減ります。書き方は商品説明の型とテンプレートにまとめました。タグを一括で付け替えるときは、そのタグがコレクションの自動条件とつながっていることが多いので、コレクション構成の設計を先に読んでおくと、付け替えた瞬間に商品が意図しないコレクションへ飛ぶ事故を避けられます。全カテゴリの一覧はShopifyアプリおすすめまとめにあります。

まとめ

  • 価格・在庫・タグなど標準項目だけならShopify標準のCSVと一括編集画面で足ります。アプリが要るのは、バリアントメタフィールド・注文データの取り込み・スケジュール実行・undo・Excel直読み・定期エクスポートのいずれかが必要になったときです(商品メタフィールドは定義済みなら標準CSVで扱え、顧客データは標準でも取り込み・書き出しの両方に対応しています)。
  • 8本は「一括編集・インポート」「メタフィールド専業」「エクスポート専業」の3系統に分かれます。EZ ExporterとXporterでは商品の一括編集はできません。
  • 無料プランがある4本のうち3本は10件規模のデモ枠です。無料で運用し続ける前提は立てにくく、動作確認用と考えてください。
  • 掲載ページの対応言語に日本語が入っているのはUnReactの1本だけですが、このカテゴリは買い手に見える文言が無いため、英語UIの負担は他カテゴリより軽めです。
  • Bulk Edit by Webyzeは掲載ページの機能記載が薄く、CSV入出力やundoの明記が確認できませんでした。選ぶなら3日間の無料体験で要件を満たすか確かめてからにしてください。

参照元

価格・無料枠・対応言語は、次のShopify App Store掲載ページを2026年8月25日に確認したものです。

Matrixify・Ablestar Bulk Product Editor・Hextom: Bulk Product Edit・Metafields Guru・シンプル商品メタフィールドCSVインポート・エクスポート・EZ Exporter・Xporter Data Export & Reports・Bulk Edit by Webyze

RUFFLOG APPS編集部

株式会社RUFFLOG ECアプリ事業部

自社でアパレルECを運営する株式会社RUFFLOGのShopifyアプリ開発チームです。自社ストアの運用で実際に困ったことを、そのままアプリと記事にしています。