Shopifyノウハウ

Matrixify と Hextom Bulk Product Edit の比較。扱うデータの幅で選ぶ

公開 文: RUFFLOG APPS編集部

Shopifyの一括編集アプリ2本を2026年8月時点の掲載価格で比較します。Matrixifyは18種のデータをファイルで入出力、Hextomは商品中心に管理画面内で編集して元に戻せます。課金単位と外部連携の差から選び分けを整理しました。

ストアを移してくる、あるいは数千件をまとめて登録するならMatrixify。今ある商品を毎月手直しして、失敗したら戻したいならHextom: Bulk Product Editです。

どちらもShopify App Storeの「一括編集」カテゴリに並んでいて、掲載されている編集対象も価格・SKU・タグ・在庫・メタフィールドと大きく重なります。それでも設計の出発点が違います。Matrixifyはファイルを介した入出力を軸にしたアプリで、Hextomは管理画面のなかで編集を完結させるアプリです。想定しているのは、1〜3人で運営していて商品数が数百から数千件、月に数十〜数百件の注文があるストアです。

他の候補も見たいならShopify商品CSV一括編集アプリ比較8選に8本を並べてあり、そもそもShopify標準のCSVと一括編集画面で足りるかの線引きもそこに書いてあります。ここでは2本の選び分けだけを扱います。

比較表: 価格と無料枠(2026年8月時点)

Shopify App Storeの掲載ページで確認できた範囲だけを並べます。「掲載に記載なし」は、その機能がないと決まったわけではなく、掲載ページからは判断できないという意味です。掲載は変わることがあるので、導入前に各ページで確かめてください。

項目 Matrixify Hextom: Bulk Product Edit
無料枠あり(Demo: 1ファイルにつき商品10件、注文10件などデータ種別ごとに10件)あり(Demo Plan: 1タスクにつき商品10件、タスク数は無制限)
有料プランBasic $20/月、Big $50/月、Enterprise $200/月Basic $9.99/月、Professional $19.99/月、Advanced $49.99/月
課金の単位1ファイルで扱える件数(Basic 商品5,000件・注文と下書き注文1,000件/Big 商品50,000件・注文と下書き注文10,000件/Enterprise 無制限)1タスクで扱える商品数(Basic 500/Professional 5,000/Advanced 50,000)
手数料・従量なし(掲載は月額のみ、USD請求)なし(掲載は月額のみ、USD請求)
日本語UI英語のみ(日本語に翻訳されていない旨の記載あり)英語のみ(日本語に翻訳されていない旨の記載あり)
請求元Shopify(App Storeの掲載プラン、USD表記)Shopify(App Storeの掲載プラン、USD表記)
導入方式連携先はShopify管理画面ほか(テーマ編集の要否は掲載に記載なし)連携先はShopify管理画面のみ(テーマ編集の要否は掲載に記載なし)
扱えるデータ商品・コレクション・顧客・B2B会社・ディスカウント・注文・下書き注文・支払い・ページ・ブログ・リダイレクト・アクティビティ・ファイル・メタオブジェクト・メタフィールド・メニュー・ストアクレジット・翻訳商品・コレクション・顧客・注文・メタフィールド
ファイル形式・外部連携Excel・Google Sheets・CSV。Google Drive、Dropbox、FTP/SFTPを連携先に掲載。最大20GBのファイルに対応CSVのインポート・エクスポート。外部ストレージ連携は掲載に記載なし
元に戻す機能一覧に「バックアップ」あり(ロールバックの記載はなし)機能一覧に「バックアップ」と「ロールバック」。編集は全プランで取り消し可、保持期間は30/60/90/180日
スケジュール実行エクスポート・インポートの予約と自動繰り返しを掲載(プラン別の本数の記載なし)有効なスケジュールタスクはProfessionalで10本、Advancedで100本(DemoとBasicには記載なし)
そのほかの掲載機能WooCommerce・WordPress・Magento・BigCommerce・Lightspeedなどからの移行、ストア間のデータコピー、一括削除絞り込み条件による対象指定、データ移行、在庫や価格の同期、エラーレポートと実行ログ

同じところ

  • どちらも無料プランがありますが、中身は10件規模のデモ枠です。無料のまま運用し続ける前提は立てにくく、動作確認用と考えるのが正確です。
  • どちらも掲載の対応言語は英語のみで、日本語での直接サポートは提供していない旨が記載されています。
  • どちらも商品・バリエーション・価格・SKUとバーコード・タグ・説明・在庫・メタフィールド・コレクション・注文を編集対象として掲載しています。CSVのインポート・エクスポート、SEO項目の更新、絞り込みによる対象指定、スケジュール式タスクも両方の機能一覧にあります。
  • 価格はどちらもUSD表記で、Shopifyの請求としてまとまります。買い手の画面に出る要素は、どちらの掲載にもありません。

違うところ

扱えるデータの種類は、Matrixifyのほうが大きく広いです。 掲載されている入出力の対象は商品・コレクション・顧客に加えて、B2B会社、ディスカウント、注文と下書き注文、支払い、ページ、ブログ記事、リダイレクト、ファイル、メタオブジェクト、ナビゲーションメニュー、ストアクレジット、翻訳まで並びます。Hextomが掲載しているのは商品・コレクション・顧客・注文・メタフィールドです。リダイレクトや翻訳、メニューをまとめて差し替えたい、あるいはストアの中身を丸ごと書き出して別ストアへ移したいなら、この差がそのまま選択になります。逆に用が商品と在庫だけなら、この幅は使わないまま費用に乗ります。

課金の数え方が違うので、同じ「5,000件」でも意味が変わります。MatrixifyのプランはCSVやExcelの1ファイルで扱える件数の上限で、しかもデータ種別ごとに別の数字が設定されています。Basic $20/月なら1ファイルに商品5,000件、顧客2,000件、注文と下書き注文1,000件、コレクション300件といった具合です。Hextomは1タスクで扱える商品数だけが基準で、Basic $9.99/月が500商品、Professional $19.99/月が5,000商品、Advanced $49.99/月が50,000商品。タスクの実行回数はDemoから無制限と掲載されています。つまりMatrixifyは「1回に流すファイルの大きさ」で、Hextomは「1回に触る商品の数」で値段が決まります。

金額そのものは、規模の段が上がるとほぼ並びます。5,000件の段はMatrixify Basic $20/月に対してHextom Professional $19.99/月、50,000件の段はMatrixify Big $50/月に対してHextom Advanced $49.99/月で、月額の差は1セント以下です。差が出るのは下の段だけで、扱うのが500商品までなら$9.99/月のHextom Basicが最も安い入口になります。ここから言えるのは、数千件以上を扱う店にとって、この2本は価格で選ぶ比較にならないということです。判断材料は扱えるデータの幅と、次に書く戻し方のほうへ移ります。

編集を取り消す仕組みを前面に置いているのはHextomです。 掲載の機能一覧に「ロールバック」があり、プランの内容にも全プランで商品の編集を取り消せることと、バックアップの保持期間がDemo 30日、Basic 60日、Professional 90日、Advanced 180日と書かれています。Matrixify側は機能一覧に「バックアップ」があり、データのバックアップと復元、ストア間のコピーを掲載していますが、実行した一括編集を1操作で取り消す形の「ロールバック」は機能一覧に含まれていませんでした。復元の考え方が「先に書き出したファイルから戻す」なのか「アプリ内の履歴から戻す」なのかで、失敗したときの手順の重さが変わります。何度も試しながら直す作業が多いなら、履歴から戻せる側が扱いやすいです。

外部の置き場と繋がるかも分かれます。MatrixifyはGoogle Sheets、Google Drive、Dropbox、FTP/SFTPを連携先に掲載しており、ファイル形式もExcel・Google Sheets・CSVで、最大20GBのファイルに対応すると書かれています。Hextomの連携先はShopify管理画面のみで、ファイルはCSVのインポート・エクスポートです。仕入先や倉庫から届くファイルを決まった場所に置いて自動で取り込ませたい運用なら、この置き場の有無が効きます。反対に、毎回自分で管理画面から操作するだけなら、連携先の数は使わない機能です。

スケジュール実行は両方の機能一覧にありますが、有料プランでの数え方が違います。Hextomは有効なスケジュールタスクの本数がProfessional $19.99/月で10本、Advanced $49.99/月で100本と明記されていて、DemoとBasicのプラン内容には本数の記載がありません。予約実行が要件なら、Hextomでは$19.99/月からという読みになります。Matrixifyはエクスポートとインポートの予約と自動繰り返しを掲載していますが、プランごとの本数の記載は見当たりませんでした。必要なら無料のDemoプランで、自分が組みたい予約が作れるかを先に確認してください。

Matrixify が合う店

  • 他のカートやプラットフォームからShopifyへ移ってくる、あるいはストア間でデータを複製したい。
  • 商品以外のデータも扱いたい。リダイレクト、ページ、ブログ、翻訳、メニュー、ストアクレジットまで掲載の対象に入っています。
  • 仕入先や倉庫のファイルをGoogle SheetsやFTP、Dropboxに置いて、そこから取り込む運用を組みたい。
  • 1回に流すファイルが大きい。最大20GBまで対応すると掲載されています。

Hextom: Bulk Product Edit が合う店

  • 触るのは既存の商品と在庫が中心で、注文や顧客のデータ移行までは要らない。
  • 1回の編集対象が500商品までで収まる。この規模なら$9.99/月が入口になります。
  • 実行した編集を履歴から取り消せる状態で作業したい。保持期間はプランに応じて30〜180日です。
  • 外部のファイル置き場を用意せず、Shopifyの管理画面のなかで作業を完結させたい。

まとめ

  • 選び分けの軸は価格ではなく用途です。5,000件と50,000件の段では月額がほぼ同じで、$9.99/月の差が出るのは500商品までの層だけです。
  • 扱えるデータの種類はMatrixifyのほうが広く、注文・翻訳・メニュー・ストアクレジットまで掲載の対象に含みます。Hextomは商品・コレクション・顧客・注文・メタフィールドです。
  • 編集の取り消しを掲載で明記しているのはHextomで、保持期間はプランごとに30〜180日。Matrixifyはバックアップと復元の掲載で、ロールバックは機能一覧にありません。
  • 外部連携があるのはMatrixifyだけです。Google Sheets・Google Drive・Dropbox・FTP/SFTPと、Excel形式の直接読み書きが掲載されています。
  • どちらも無料プランは10件規模のデモ枠で、掲載の対応言語は英語のみです。どちらを選ぶ場合も、無料プランで自店のファイル1本を通してから有料に上げるのが確実です。

商品説明文をまとめて入れ替えるなら、流し込む本文の型を先に決めておくと差し戻しが減ります。書き方は商品説明の型とテンプレートにまとめました。タグを一括で付け替えるときは、そのタグが自動コレクションの条件とつながっていることが多いので、コレクション構成の設計を先に読んでおくと、付け替えた瞬間に商品が意図しないコレクションへ動く事故を避けられます。全カテゴリの一覧はShopifyアプリおすすめまとめにあります。

参照元

価格・無料枠・対応言語・機能は、次のShopify App Store掲載ページを2026年8月25日に確認したものです。

Matrixify・Hextom: Bulk Product Edit

RUFFLOG APPS編集部

株式会社RUFFLOG ECアプリ事業部

自社でアパレルECを運営する株式会社RUFFLOGのShopifyアプリ開発チームです。自社ストアの運用で実際に困ったことを、そのままアプリと記事にしています。