商品バッジ・ラベルのアプリは数が多く、どれも似た画面を並べているので比較しにくい分野です。先に結論を書きます。表に載せた8本のうち、無料プランがあるのは5本です。ただしその無料枠は、ほぼ例外なく「作れるラベルの数」か「バッジを出せる商品の点数」で切れます。だから最初に見るべきは無料かどうかではなく、自分の店が出したいバッジの本数と対象商品数が、その上限に収まるかどうかです。
この記事は、1〜3人で運営していて、セール・新着・残りわずか・送料無料あたりのバッジを商品ページとコレクションページに出したい、という規模のストアを想定しています。何をどう見せるかという設計の話はNEW・SALEバッジの見せ方に書いたので、ここではアプリの選び方だけを扱います。
比較表: 価格と無料枠(2026年8月時点)
Shopify App Storeの掲載ページで確認できた範囲を並べます。価格はいずれも2026年8月時点のもので、掲載は変わることがあります。導入前に各アプリのページで確かめてください。
| アプリ | 無料枠 | 有料プラン | 日本語 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
PRODUCT BADGE PLUS(当社) | なし(7日間の無料体験) | $4.99/月 | 管理画面: 日本語・英語 | 条件つきプリセット19種 |
シンプル商品バッジ | なし(7日間の無料体験) | Basic $5.99/月(単一プラン) | 日本語 | 独自画像のアップロードに対応 |
DECO Product Labels & Badges | Free(4ラベル・対象商品20点まで) | Starter $9/月・Growth $19/月・Unlimited $39/月 | 掲載は英語のみ | 表示位置とカスタマイズの項目が最も広い |
TA AI Product Labels & Badges | FREE(基本機能) | BASIC $9/月・PRO $19/月・PLATINUM $29/月 | 掲載で確認できず | カスタマイズ項目が一通り揃う |
Labeler Product Labels Badges | Basic(基本機能・上限の記載なし) | Premium $5.99/月・Advanced $15.99/月 | 掲載は英語のみ | AIステッカー、カウントダウンタイマー |
Fordeer 商品ラベル&バッジ | Free(ラベル・バッジ2つまで) | Standard $4.99/月・Professional $9.99/月・Advanced $14.99/月 | 掲載は英語のみ | 表示位置にチェックアウトを含む |
ShineTrust - Product Badges | Free(バッジ2種・商品点数は無制限) | Basic $10/月・Advanced $15/月 | 掲載は英語のみ | 送料無料訴求などアップセル機能を併設 |
BadgeLab | なし(7日間の無料体験) | Premium $7.99/月(単一プラン) | 掲載は英語のみ | プランが1つで機能の出し分けがない |
無料体験の期間は2種類に分かれます。DECO・TA AI・Fordeer・ShineTrustが3日間、Labeler・BadgeLab・シンプル商品バッジ・PRODUCT BADGE PLUSが7日間です。3日間は、テーマに入れて土日の売れ行きを見る、といった検証には足りません。無料プランがあるアプリは無料プランのまま試し、無料プランがないアプリは体験期間の長さも見ておくと安全です。
選び方の軸
見るべき軸は4つです。順に書きます。
まず、出したい「条件」を先に書き出してください。バッジは飾りではなく、条件の表示です。実際に必要になるのは、セール中(価格が比較価格を下回っている)、公開からの日数が浅い新着、在庫が残りわずか、送料無料の対象、特定のタグが付いた商品、会員限定、といったあたりです。この一覧を作らないままアプリを比べると、機能表の項目数の多さで選んでしまい、肝心の条件が作れないという結果になります。在庫まわりの見せ方は在庫切れ商品の扱い方と合わせて決めると、バッジと商品ページの表示がちぐはぐになりません。なお、条件ロジックの細かさ(複数条件のAND/OR、除外指定)までは、どのアプリも掲載ページからは確認できませんでした。候補を2本に絞ったら、無料枠か体験期間で条件設定の画面を実際に触ってください。
次に、無料枠の切れ方です。掲載ページの書き方は3通りに分かれます。点数まで明記しているのがDECOで、4ラベル・対象商品20点まで。本数だけ書いているのがFordeer(ラベル・バッジ2つまで)とShineTrust(バッジ2種、商品点数は無制限)。「基本機能」とだけ書いて上限を明示していないのがLabelerとTA AIです。この違いは実運用ではっきり効きます。たとえばセール対象が30点あるストアがDECOのFreeを選ぶと、20点を超えた時点で有料に上がります。逆にShineTrustは商品点数に上限がないので、全商品に同じバッジを1〜2種出すだけの用途なら無料のまま完結する可能性があります。
三つめは、日本語がどこまで通るかです。掲載ページで日本語対応を確認できたのは、当社のPRODUCT BADGE PLUSとシンプル商品バッジの2本だけでした。DECO・Labeler・Fordeer・ShineTrustには「このアプリは日本語に翻訳されていません」の注記があります。TA AIはこの注記自体が見当たらず、日本語対応の有無を掲載ページから判断できませんでした。注意したいのはFordeerで、掲載ページのタイトルと説明文は日本語ですが、未翻訳の注記も併記されています。掲載文が日本語でも管理画面は英語、という前提で見ておくのが無難です。ただし、管理画面が英語でも、バッジに載せる文字を日本語で入力できるなら買い手の目に英語は出ません。そこは掲載ページからは分からないので、無料枠か体験期間で日本語を入れてみて確かめてください。
四つめは、テーマへの入り方と、どのページに出るかです。当社のPRODUCT BADGE PLUSはテーマアプリ拡張(アプリブロック)で、テーマのコードを編集せずにテーマエディタから追加でき、アンインストールしてもテーマにコードが残りません。他7本については、掲載ページから導入方式までは確認できませんでした。テーマのコードを直接書き換える方式だと、解約したあとに残骸が残ることがあるので、導入前に各アプリの設定手順を見てください。表示先については、表に載せた他社7本はいずれもコレクションページを含んでいます。カートページまで含むのはDECO・Labeler・Fordeer・TA AIの4本、チェックアウトまで含むのはFordeerだけでした。バッジは商品画像の上に重ねる形が多いので、商品写真の並び順で1枚目に何を置くかも一緒に決めておくと、バッジが被写体を隠す事故を減らせます。
各アプリの位置づけ
シンプル商品バッジ|お手軽アイコンラベル表示(UnReact Inc.)は、日本語で完結する数少ないバッジアプリです。無料プランはなく、Basic $5.99/月の単一プランに7日間の無料体験が付きます。掲載の機能タグでは、色とサイズの調整、モバイル対応、そして独自画像のアップロードに対応しています。既にバナーやアイコンの画像素材を自社で持っていて、それをそのままバッジとして載せたいストアに向きます。
DECO Product Labels & Badges(PieLab)は、掲載の機能タグを見るかぎり守備範囲がいちばん広いアプリです。バッジの種類(カスタム・保証・決済・商品の特徴・セールバナー・セキュリティ・配送・SNS・信頼)が全項目、表示位置も商品・コレクション・カート・ホーム・検索の各ページに対応し、カスタマイズも色・フォント・サイズ・アニメーション・スケジュール表示・独自画像と一通り揃います。加えてクーポンコード、カウントダウンタイマー、地域ターゲティングといったディスカウント寄りの機能も持ちます。無料枠は4ラベル・対象商品20点までなので、小規模なうちは無料、対象商品が増えたらStarter $9/月という段階で考えるアプリです。
TA AI Product Labels & Badges(Tech Arms)も、カスタマイズ項目(色・フォント・サイズ・アニメーション・スケジュール表示・モバイル・独自画像)が一通り揃った多機能型です。無料のFREEプランは「基本機能」とだけ記載があり、上限の内訳は掲載ページから読み取れませんでした。名称にAIとありますが、その中身が何を指すかも掲載の機能タグからは確認できていません。日本語対応も未確認なので、候補に入れるなら無料プランのまま管理画面の言語と条件設定を見てから判断してください。
Labeler Product Labels Badges(Acowebs)は、無料のBasicプランがあり、有料はPremium $5.99/月とAdvanced $15.99/月の2段階です。無料体験は7日間と長めで、カスタマイズ項目もDECOと同じく一通り揃っています。AIステッカーとカウントダウンタイマーを訴求している点が特徴です。ただしBasicプランの上限が掲載ページに書かれていないため、どこまで無料で運用できるかは実際に入れて確認する必要があります。
Fordeer 商品ラベル&バッジ(Fordeer Boost)は、プランが4段階(Free / Standard $4.99 / Professional $9.99 / Advanced $14.99)と最も細かく刻まれています。月額を抑えたまま段階的に上げたいストアには選びやすい構成です。表示位置に唯一チェックアウトを含んでいるのもこのアプリでした。無料枠はラベル・バッジ2つまでなので、種類を絞って使う前提になります。掲載文は日本語ですが、アプリの日本語対応は未確認です。
ShineTrust - Product Badges(ShineApps)の無料枠は、バッジ2種まで・商品点数は無制限という切れ方です。全商品に共通のバッジを出す使い方とは相性がよく、逆に商品ごとに違うバッジを何種類も出す使い方には向きません。有料はBasic $10/月とAdvanced $15/月。掲載では、送料無料までの残額訴求、ボリュームディスカウント、コンバージョン率の分析といったアップセル寄りの機能も併せ持ちます。バッジ単体ではなく、カゴ落ち対策とセットで考えたいストア向けです。
BadgeLab(GomiDesign)は、表の中で唯一「無料プランなし・単一の有料プラン」という価格の付け方をしています。Premium $7.99/月に7日間の無料体験。機能タグはサイズ・アニメーション・スケジュール表示・モバイル対応と絞られており、プランによる機能の出し分けがありません。プランを比べて悩む時間を使いたくない、必要なものが入っていれば1本でいい、という判断のときに候補になります。
番外として、Magic Product Badges(Smart Ecom Tech)は掲載ページにプラン一覧そのものがなく価格が「無料」の一語だけという珍しいアプリですが、掲載されている機能の情報も商品ページの信頼バッジのみと最小限で、他の8本と並べて比較できる材料が揃いませんでした。
PRODUCT BADGE PLUS(当社)という選択肢
当社の PRODUCT BADGE PLUS は、条件つきのバッジをプリセットから選んで出すことに絞ったアプリです。$4.99/月で、無料プランはなく、7日間の無料体験が付きます。
プリセットは19種類で、価格・在庫・配送・商品属性・会員の5カテゴリに分かれています。上の「選び方の軸」で書いた「出したい条件を先に書き出す」を、アプリ側が先に持っている形です。ゼロから条件を組み立てるのではなく、近いプリセットを選んで文言と色を変える手順になります。管理画面は日本語と英語で、日本語のまま設定を完了できます。
導入はテーマアプリ拡張(アプリブロック)です。テーマのコードを編集する必要がなく、アンインストールするとテーマ側にコードが残りません。テーマを乗り換える予定があるストアや、テーマファイルを触りたくないストアでは、この点が効いてきます。
向かないケースも書いておきます。第一に、無料で始めたい場合です。当社には無料プランがないので、まず0円で試したいなら無料枠のあるアプリのほうが合います。第二に、AI生成やアニメーションのような派手な演出を求める場合。当社が持っているのは位置・色・形・サイズの調整と重なり順の並べ替えで、演出系の機能は持っていません。第三に、バッジ以外の施策も1本にまとめたい場合です。カウントダウンタイマー、クーポン、アップセルまで含めたいなら、それらを併設しているDECO・Labeler・ShineTrustのほうが構成としてまとまります。
迷ったときの決め方
条件で絞ると、だいたい1〜2本まで落ちます。
- 管理画面を日本語で完結させたい: PRODUCT BADGE PLUS(当社)かシンプル商品バッジの二択になります。条件から自動でバッジを出したいなら前者、手持ちの画像素材をアイコンとして載せたいなら後者です。
- まず0円で試したい・バッジは1〜2種でいい: ShineTrustのFree(商品点数の上限なし)か、FordeerのFree(ラベル2つまで)。商品数が多いストアほど前者が有利です。
- セール対象が20点以下で、あとから機能を足していきたい: DECOのFree(4ラベル・20点まで)から始めて、対象商品が増えた時点でStarter $9/月に上げる流れです。
- 月額$10以内で機能を広く取りたい: Fordeer Standard $4.99、Labeler Premium $5.99、BadgeLab $7.99、当社の$4.99が同じ価格帯に並びます。日本語が要るかどうかで分かれます。
- バッジ以外の販促も1本でやりたい: DECO・Labeler・ShineTrustの3本が候補です。
商品ページ全体の作りから見直すなら、バッジは要素の1つにすぎません。タイトル・説明・構造化データまで含めた設計はShopify商品ページのSEOにまとめています。全カテゴリの一覧はShopifyおすすめアプリまとめから辿れます。
まとめ
- 表の8本のうち無料プランがあるのは5本。無料枠はラベル数か対象商品数で切れるので、自店の本数と商品点数を先に数える。
- 上限の書き方は3通り。点数まで明記(DECO)、本数のみ(Fordeer・ShineTrust)、基本機能とだけ(Labeler・TA AI)。後者2本は入れてみないと分からない。
- 日本語対応を掲載で確認できたのはPRODUCT BADGE PLUS(当社)とシンプル商品バッジの2本。Fordeerは掲載文が日本語でもアプリは未確認。
- コレクションページの商品カードには他社7本とも対応。カートページは4本、チェックアウトはFordeerのみ。
- テーマへの入り方(アプリブロックかコード編集か)は掲載ページから読み取れないことが多いので、解約後の残骸が気になるなら導入前に手順を確認する。
- 無料体験は3日間と7日間に分かれる。3日間では週末の反応まで見られないので、検証期間として当てにしない。
参照元
価格・無料枠・対応言語は、次のShopify App Store掲載ページを2026年8月25日に確認したものです。
PRODUCT BADGE PLUS・シンプル商品バッジ|お手軽アイコンラベル表示・DECO Product Labels & Badges・TA AI Product Labels & Badges・Labeler Product Labels Badges・Fordeer 商品ラベル&バッジ・ShineTrust - Product Badges・BadgeLab・Magic Product Badges