Shopifyノウハウ

定期購買(ハックルベリー)とMikawaya Subscriptionの比較。手数料の土台をそろえて選ぶ

公開 文: RUFFLOG APPS編集部

日本製の定期購買アプリ2本を、2026年8月時点の掲載価格で比べます。無料プランはどちらもテストモード限定。有料の入口は$49+1%と$12+3%。%の対象が税込・送料込か小計かで違い、土台をそろえるとどの月商でもMikawayaが下回るので、選ぶ軸は価格以外になります。

掲載価格だけで決めるなら、答えははっきりしています。手数料が乗る金額の定義をそろえて計算すると、どの月商でも Mikawaya Subscription のほうが安いか同じで、定期購買(ハックルベリー)が下回る月商は出てきません。最安の道筋は、税・送料を除いた定期購買の月商が$1,850までなら Light($12/月+3%)、超えたら Standard($49/月+1%)に上げる形です。ハックルベリーの STANDARD は掲載上は同じ $49/月+1% ですが、%が税込・送料込の金額に乗るぶんだけ Mikawaya の Standard を上回り続けます。ただしその差は月商$5,000でも月$7.5。つまり価格ではこの2本を選び分けられない、というのがこの記事の結論です。

この記事は、候補がこの2本に絞れている人向けです。どちらも日本製で、掲載の対応言語は日本語のみ。管理画面も買い手が見る画面も最初から日本語なので、英語UIのアプリを入れて文言を全部書き換える作業が発生しません。1〜3人で運営していて、単発販売に定期購買を足したい規模のストアが、この2本で迷うのは自然な流れです。他の候補も見たいなら、公式やSeal、Rechargeまで含めたShopify定期購買アプリ比較8選に一覧があります。ここでは表を作り直さず、2本の差だけを詰めます。

比較表: 価格と無料枠(2026年8月時点)

掲載ページで確認できた表記だけを並べます。価格はどちらもUSD建てで、円換算はしていません。掲載内容は変わることがあるので、契約前に各ページで確かめてください。

項目 定期購買(ハックルベリー) Mikawaya Subscription
無料枠FREEプラン(無料)。Shopify Paymentのテストモードのみ=本番販売には使えないFreeプラン(無料)。テストモードのみ=本番販売には使えない
有料プランSTANDARD $49/月・ENTERPRISE $299/月(2段)Light $12/月・Standard $49/月・Pro $499/月(3段)
有料の入口$49/月+1%$12/月+3%
手数料・従量取引手数料1%(STANDARD・ENTERPRISE共通)サブスク販売手数料3%(Light)/1%(Standard・Pro)
日本語UI掲載の対応言語は日本語のみ掲載の対応言語は日本語のみ
請求元Shopify App Store掲載の料金プラン(USD建て)Shopify App Store掲載の料金プラン(USD建て)
導入方式無料プランでテストモードの動作を確認し、本番販売から有料プランへ無料プランでテストモードの動作を確認し、本番販売から有料プランへ
開発元Huckleberry, Inc.(ハックルベリー)/日本製floorstandard/日本製

同じところ

無料プランの位置がまったく同じです。どちらも無料で入れて操作を試せますが、有効なのはテストモードの中だけで、実際の買い手から定期購買の代金を受け取る運用はできません。「無料から試せる」は正しく、「無料で運用できる」は誤りになります。

日本語の層も同じです。掲載の対応言語はどちらも日本語のみで、管理画面と買い手が見る画面の両方が最初から日本語です。定期購買は買い手が自分でスキップ・一時停止・解約を操作するため、この差は問い合わせ件数に直接効きます。英語UIのアプリを選んだ場合に発生する「顧客ポータルと通知メールの文面を全部日本語に直す」初期作業が、この2本ではどちらも不要です。

$49/月のプランが両方にあり、掲載価格が同額です。ハックルベリーの STANDARD と Mikawaya の Standard は、どちらも $49/月+手数料1%。掲載の表記だけを見比べれば、この段で価格差はつきません(1%が何に乗るかの違いで実額はわずかにずれます。後述します)。

違うところ

有料の入口の高さが最大の差です。ハックルベリーは本番販売を始めた時点で $49/月+1% が下限になります。Mikawaya は Light $12/月+3% から始められるので、月々の固定費は3分の1以下です。定期購買を立ち上げた直後は契約件数が数件から十数件で、売上がまだ小さい期間が続きます。その期間の固定費$49と$12の差は、月$37、年で$444。まだ定期購買が売上の柱になっていない段階では、この差が判断を左右します。

ただし Light は手数料が3%で、$49のプランの1%より高い設定です。どこから Light が割高になるかを計算しますが、その前に前提をそろえる必要があります。%が乗る金額の定義が2本で違うからです。ハックルベリーは公式ヘルプに「定期決済手数料は、税込み、送料込みの金額を対象としております」と書いています。Mikawayaは公式ヘルプに「サブスク商品の売上合計(小計)となります。税金・送料なども含まれません」と書いています。同じ1%でも、乗る土台はハックルベリーのほうが大きいということです。

そこで、税・送料を除いた定期購買の月商をMとし、消費税10%と、税込の送料が小計の5%かかる想定を置きます(送料に税がかかるかは店の設定次第なので、ここでは送料を税込額で置いています)。このときハックルベリーの課金対象は 1.15M、Mikawayaの課金対象は M です。式にすると Mikawaya Light は 12+0.03M、Mikawaya Standard は 49+0.01M、ハックルベリーの STANDARD は 49+0.0115M になります。

ここで効いてくるのは、Mikawaya Standard とハックルベリーの STANDARD の差が 0.0015M で、Mが増えるほど開く一方だという点です。月額はどちらも$49なので、Mが正である限り Mikawaya Standard のほうが安く、両者が逆転する月商は存在しません。価格だけで見れば、月商が小さいうちは Light、税・送料を除いた月商が$1,850(0.02M=37)を超えたら Mikawaya Standard に上げる、という道筋がつねに最安になります。この$1,850はMikawaya内でのプラン切替点で、土台が同じなので税率や送料の仮定に左右されません。

Light とハックルベリーの STANDARD の2つだけを並べた場合の逆転点は 0.0185M=37 で M=$2,000(送料ゼロなら約$1,950、送料が小計の1割なら約$2,060)ですが、これは Mikawaya Standard を選択肢から外したときの数字で、2本のアプリの優劣を分ける境目ではありません。実際の金額を並べるとこうなります。

  1. 月商 $500 のとき — Mikawaya Light $27.0 / Mikawaya Standard $54.0 / ハックルベリー $54.8(Lightが最安)
  2. 月商 $1,000 のとき — Light $42.0 / Standard $59.0 / ハックルベリー $60.5(Lightが最安)
  3. 月商 $1,850 のとき — Light $67.5 / Standard $67.5 / ハックルベリー $70.3(LightとStandardが同額で最安)
  4. 月商 $2,000 のとき — Light $72.0 / Standard $69.0 / ハックルベリー $72.0(Standardが最安。Lightとハックルベリーが同額)
  5. 月商 $3,000 のとき — Light $102.0 / Standard $79.0 / ハックルベリー $83.5(Standardが最安)
  6. 月商 $5,000 のとき — Light $162.0 / Standard $99.0 / ハックルベリー $106.5(Standardが最安)

どの行でも最安列はMikawaya側にあります。ハックルベリーの STANDARD がその最安を上回る幅は、月商$1,850で$2.8、$5,000でも$7.5にとどまるので、実務上は「どちらを選んでも価格はほぼ同じ」と言い換えたほうが正確です。裏を返せば、この2本を価格で選び分けることはできません。決め手になるのは機能とサポートの中身、そして次に触れる上位プランの構成のほうです。判断するときは今の月商ではなく、1年後に見込む定期購買の月商を上の式に入れて、差が何ドルになるかを確かめてください。乗り換えは既存契約の移行を伴うので、あとから直すのは簡単ではありません。

なお、%の呼び名も2本で違います。ハックルベリーは掲載上「取引手数料」、Mikawayaは「サブスク販売手数料」で、どちらも定期購買アプリを通じて発生した売上だけが対象です(Mikawayaは単発注文の売上を含まないと明記しています)。発生するタイミングは、ハックルベリーが公式ヘルプで「注文作成時に発生します。なお、注文作成後に注文のキャンセルや返金を行った場合も定期購買アプリの手数料は発生します」と答えています。キャンセルや返金が出ても手数料は戻らないということなので、返品が一定数出る商材では見落とせない条件です。Mikawayaは公式ヘルプで「毎月15日に、その一ヶ月前の15日からの決済手数料総額を計算し、次回の請求の加算します」「Exchange Rates API の為替レートを使い、手数料を米ドルで算出します」と説明しています。一方、ハックルベリー側の為替の扱いと、Mikawayaでキャンセル・返金があった場合に手数料が戻るかは公開情報からは確認できませんでした。上の想定に置いた税率と送料の比率は自店の実績に置き換えたうえで、金額が大きくなる規模で契約するなら、契約前に開発元へ確認してください。

上位プランの幅も違います。ハックルベリーは STANDARD $49/ENTERPRISE $299 の2段、Mikawaya は Light $12/Standard $49/Pro $499 の3段で、Mikawaya のほうが入口が低く天井が高い形です。注意したいのは、上に行っても手数料が下がらない点です。ハックルベリーは$49も$299も1%、Mikawaya も Standard の$49と Pro の$499がどちらも1%。月額を上げるほど%が下がるタイプの設計ではないので、「月商が伸びたら上位プランに上げたほうが総額で安くなる」という計算は、掲載の数字からは成り立ちません。上位プランは費用の最適化ではなく、規模や機能の必要が出たときに上げるものと考えるほうが正確です。何が変わるかは各掲載ページで直接確認してください。ただし上の段どうしを並べると、価格の向きがここだけ変わります。ハックルベリーの ENTERPRISE $299 は Mikawaya の Pro $499 より月$200安く、手数料の土台の差(月商$5,000で$7.5)ではまず埋まりません。2本の最上位で使える機能が同じという保証はないので、その段が必要になったときに掲載ページで中身を突き合わせてください。

定期購買(ハックルベリー)が合う店

  • 掲載ページで見た機能やサポートの中身が、自店のやりたい定期購買に近い。価格差は上の想定で月商$5,000でも月$7.5程度なので、判断材料から外せる
  • プランの選択で迷いたくない。フルカスタマイズやAPI連携(ENTERPRISE $299)が要らなければ、本番運用は $49/月+1% の一段だけで、月商が増えても料金の型が変わらない
  • 将来フルカスタマイズやAPI連携が必要になりそう。その段が $299 で、Mikawayaの最上位 $499 より月$200安い(機能が同じとは限らないので中身は要確認)
  • テストモードで一度動かしてから、本番の切り替えを1回で済ませたい

Mikawaya Subscription が合う店

  • 定期購買がこれからの立ち上げで、税・送料を除いた当面の月商は$1,850に届かない見込み。$12/月+3%のLightで固定費を抑えられる
  • まず数件から十数件の契約で運用を回してみて、伸びを見てからプランを上げたい
  • 税・送料を除いた月商が$1,850を超えたら Standard $49/月+1% に切り替える前提を、最初から計画に入れられる
  • 手数料が小計(税・送料を除く)にしか乗らないほうがよい。送料が高い商材ほどこの差が効く
  • 将来 Pro $499/月まで段を残しておきたい(ただし手数料は Standard と同じ1%)

まとめ

  • 無料プランはどちらもテストモード限定です。本番の定期購買を無料で回す選択肢は、この2本にはありません。
  • 有料の入口は $49/月+1%(ハックルベリー)と $12/月+3%(Mikawaya Light)。%の対象はハックルベリーが税込・送料込、Mikawayaが小計(税・送料を除く)です。
  • 土台をそろえると、どの月商でも最安はMikawaya側です。税・送料を除いた月商$1,850までは Light、超えたら Standard $49/月+1% に上げる形が最安になります。
  • ハックルベリーの STANDARD がその最安を上回る幅は、月商$1,850で$2.8、$5,000でも$7.5。価格でこの2本を選び分けることは実質できないので、機能とサポートの中身で決めてください。
  • 上位プランに上げても%は下がりません(ハックルベリーは1%固定、Mikawayaも Standard 以上は1%)。プラン変更は費用削減の手段になりません。ただし最上位どうしなら ENTERPRISE $299 が Pro $499 より安く、ここだけは価格の向きが逆になります。
  • 日本語UIと日本製という条件は2本とも満たすので、この条件で他を落とした人は、あとは機能とサポートの中身で決めることになります。定期購買を入れる目的がリピート率の底上げならリピート率を上げる打ち手の整理も合わせて読んでください。全カテゴリの一覧はShopifyアプリおすすめまとめにあります。

参照元

価格・無料枠・対応言語は、次のShopify App Store掲載ページを2026年8月25日に確認したものです。

定期購買(ハックルベリー)・Mikawaya Subscription

手数料が何に対してかかるかは、各開発元の公式ヘルプページを2026年8月27日に確認したものです。

アプリの料金体系について(ハックルベリー)・決済手数料は通常(単品)注文の売上も含まれますか?(Mikawaya)・決済手数料はいつからいつの分が課金されるのですか?(Mikawaya)

RUFFLOG APPS編集部

株式会社RUFFLOG ECアプリ事業部

自社でアパレルECを運営する株式会社RUFFLOGのShopifyアプリ開発チームです。自社ストアの運用で実際に困ったことを、そのままアプリと記事にしています。