Shopifyノウハウ

Shopify代引きアプリ比較5選。手数料の付け方と日本語で選ぶ

公開 文: RUFFLOG APPS編集部

Shopifyの代引き(代金引換)アプリ5本を比較します。手数料を配送レートに含めるか、チェックアウトで加算するか、注文後に通知するかで運用が変わります。無料枠の切れ方と日本語対応も含めて、2026年8月時点の掲載価格で整理しました。

Shopifyの代引きアプリを探すと、名前が似ているのに中身がまったく違うものが並びます。先に結論を書きます。5本のうち無料プランがあるのはReleasitの1本だけで、残りは月額$2.99〜$7から始まります。そして選ぶときに効いてくるのは価格差より、代引き手数料を「どこに」足す仕組みなのか、という一点です。

この記事は、1〜3人で運営していて代引き注文が月に数十〜数百件あるストアを想定しています。Shopifyの標準機能でも代金引換を有効にすること自体はできますが、手数料を注文金額に応じて変える運用は標準では組めません。その前提と設定の全体像は代引きを設定する完全ガイドにまとめてあるので、まだ代引き自体を有効にしていないなら先にそちらを読んでください。ここでは、アプリを入れると決めたあとの選び方だけを扱います。

比較表: 価格と無料枠(2026年8月時点)

Shopify App Storeの掲載ページで確認できた範囲を並べます。料金はいずれもUSD建ての掲載表記で、内容は変わることがあります。導入前に各アプリのページで確かめてください。

アプリ無料枠有料プラン日本語特徴
かんたん代引き設定(当社)なし(7日間無料体験)$4.99/月(年払い$47.90)対応金額帯別の手数料を含んだ配送レートを自動生成。代引き以外の配送では代引き決済を非表示
シンプル代引きなし(7日間無料体験/開発ストアは無期限無料)$6.99/月(年払い$69.99)対応(日本語のみ)Shopify Functionsで手数料を決済金額に含める
MR.DAIBIKI開発ストア専用プランのみ(有料は10日間無料体験)BASIC $7/月(月500件)/STANDARD $14/月(月1,000件)/PREMIUM $30/月(月2,500件)対応注文確定後に手数料込みの合計をメールで自動通知(STANDARD以上はSMSも)
Releasit COD Form & Upsells永久無料(月60件まで)プレミアム $9.99/月(月420件)/エンタープライズ $29.99/月(月10,000件)/無制限 $69.99/月対応Shopifyチェックアウトを介さない1クリック代引き注文フォーム+アップセル
CI ‑ Cash On Delivery COD Feeなし(3日間無料体験)Basic $2.99/月(または$33/年)未対応(英語のみ)Shopify Functionsで手数料を加算。代引きが使える上限額も設定できる

同じ「代引きアプリ」でも、この5本は買い手から見える画面がそれぞれ違います。次でその違いを整理します。

選び方の軸

代引きアプリの比較で最初に決めるべきは、料金でも機能数でもなく次の3つです。

第一に、手数料をどこに足すかです。この5本は3通りに分かれます。

  1. 配送レートに含める方式。手数料込みの送料を条件つきで自動生成し、買い手にはチェックアウトの配送料として1行で見えます。かんたん代引き設定(当社)がこれです。
  2. チェックアウトで決済金額に加算する方式。Shopify Functionsを使い、代引きを選んだ時点で手数料が加算されます。シンプル代引きとCI COD Feeがこれです。
  3. 注文が確定したあとに通知する方式。チェックアウトの表示金額はShopify標準の代金引換のまま変えず、注文後にメールなどで手数料込みの合計を知らせます。MR.DAIBIKIがこれです。

Releasitはこの3つのどれとも違い、Shopifyのチェックアウトそのものを使いません。商品ページに置いた専用フォームから注文を受ける形です。どの方式が正しいということはなく、買い手に「代引き手数料」という独立した行を見せたいのか、送料と合算した1行で見せたいのか、というストア側の方針で決まります。方式ごとの向き不向きは、アプリを使わない2通りも含めて手数料を注文金額ごとに設定する3つの方法に整理してあります。

第二に、無料枠の切れ方です。永久無料プランを持つのはReleasitだけで、月60件までなら費用ゼロで運用できます。MR.DAIBIKIにも無料プランの表記はありますが、これは開発ストア専用なので本番ストアでは有料プランが必要です。シンプル代引きも開発ストアは無期限無料ですが、同じく本番では有料になります。残りは無料体験のみで、期間はCI COD Feeが3日、かんたん代引き設定とシンプル代引きが7日、MR.DAIBIKIが10日です。3日間は、テスト注文を通して手数料の出方を確認するには短めなので、試す日程を決めてからインストールしたほうが無駄がありません。

第三に、日本語がどこまで通るかです。CI COD Feeは掲載ページに「このアプリは日本語に翻訳されていません」と明記され、開発者ページにも日本語での直接サポートは提供しないと書かれています。管理画面の設定項目が英語でも運営者が我慢すれば済みますが、代引きの手数料は買い手の支払額に直結するので、設定を読み違えたときの被害が大きいカテゴリです。残る4本は日本語で使えます。

もう1つ、付随して確認しておきたいのが、手数料以外に何を止められるかです。高額注文で代引きを外したい、沖縄・離島だけ代引き便を出したくない、といった条件は日本のストアでは頻出しますが、標準機能とアプリのどちらで組むかで手順が変わります。それぞれ代引きに上限金額を設定する方法と沖縄・離島だけ代引きを無効にする方法に分けてあります。

各アプリの位置づけ

シンプル代引き(UnReact)は、代引き手数料を自動計算して決済金額に含める日本製アプリです。Shopify Functionsによる実装で、料金はBasic Planの$6.99/月、年払いなら$69.99です。7日間の無料体験があり、開発ストアでは無期限に無料で使えるため、本番に入れる前にテーマとの相性を確かめられます。掲載ページの対応言語は日本語のみです。チェックアウトで手数料を独立した加算として見せたい、かつ日本語のまま設定を終えたい、という条件に素直に合う1本です。なお掲載URLのハンドルは機械的な連番(shopify-application-445)なので、検索で似た番号の別アプリを開かないよう注意してください。

MR.DAIBIKI(株式会社refactory)は、他の4本と発想が違います。決済自体はShopify標準の代金引換をそのまま使い、チェックアウトの表示金額は変えません。注文が確定したあとに手数料を自動計算し、支払合計金額をメールで顧客に通知する、という後付けの仕組みです。STANDARD以上ではSMSでも通知できます。料金は注文件数で段階が決まり、BASIC $7/月(月500件)、STANDARD $14/月(月1,000件)、PREMIUM $30/月(月2,500件、超過分は要問合せ)です。有料プランには10日間の無料体験がつきます。チェックアウトの金額表示に手を入れたくない、あるいは配送レートの構成をこれ以上複雑にしたくないストアには合いますが、買い手が最終金額を知るのが注文後になる点は運用の前提として押さえておく必要があります。掲載ページには「4種類の代引手数料設定」とありますが、その4種類の中身までは掲載本文からは読み取れませんでした。

Releasit COD Form & Upsells は、そもそもShopifyのチェックアウトを通しません。商品ページに置いた専用フォームで名前・住所・電話番号を入力してもらい、1クリックで代引き注文として受け付けるアプリです。アップセルの提示機能も含まれます。永久無料プランが月60件まで、プレミアムが$9.99/月で月420件、エンタープライズが$29.99/月で月10,000件、無制限が$69.99/月という段階制で、日本語にも対応しています。無料で始められる唯一の選択肢ですが、代引き注文の導線がShopify標準のチェックアウトから外れるため、いま使っている配送レートやチェックアウトまわりの設定がその注文にどう効くのかを、テスト注文で確かめてから本番に入れるアプリです。

CI ‑ Cash On Delivery COD Fee(CynoInfotech)は、この5本で最も安い$2.99/月(または$33/年)です。Shopify Functionsで代引き選択時に手数料を加算し、代引きが使える上限額(COD limit)も設定できます。訴求されているのは、チェックアウト上で手数料を透明に見せられる点です。無料体験は3日間で、無料プランはありません。価格だけを見れば有力ですが、日本語未対応であることと、日本語での直接サポートがないことが明記されている点が、日本のストアにとっては実質的な条件になります。

かんたん代引き設定(当社)については、次の節でまとめて書きます。

番外として、配送日時指定.amp(配送カスタム)(&d)にも触れておきます。これは代引き専業アプリではなく、配送地域・郵便番号・注文金額や重量・商品タグなどの条件で配送料を自由に組む汎用の配送料カスタマイズアプリで、「代引き」はその条件の1つとして使えるという位置づけです。料金はNORMAL $12/月、ADVANCED $24/月で、14日間の無料体験があります。都道府県・郵便番号単位の設定に対応しているので、代引き手数料だけでなく送料そのものを条件分岐で組み直したい場合は候補になります。逆に、必要なのが代引き手数料の自動計算だけなら、専業アプリのほうが設定項目は少なく済みます。

かんたん代引き設定(当社)という選択肢

当社の かんたん代引き設定 は、上の分類でいうと配送レートに手数料を含める方式です。管理画面の表に「この金額帯ならこの手数料」と入れると、手数料を上乗せした配送レートを金額条件つきで自動生成してShopifyに同期します。金額帯が増えても、配送プロファイルのレートを手で並べ直す必要はありません。

もう1つの機能が、代引き以外の配送方法が選ばれたときに代引き決済を自動で隠すことです。Shopifyの標準設定だけだと、配送方法で代引き便を選ばせない状態にしても決済画面の「代金引換」自体は残ってしまい、組み合わせの穴が開きます。ここをPayment Customizationの仕組み(Shopify Function)で閉じています。料金は$4.99/月、年払いなら$47.90で、7日間の無料体験がつきます。

向かないケースも書いておきます。まず無料プランはありません。月に数十件しか代引き注文がなく費用をゼロで通したいなら、無料枠のあるReleasitのほうが条件に合います。次に、対応通貨はJPYのみです。多通貨で販売しているストアでは使えません。そして手数料は配送レートに含めた形で表示されるので、チェックアウトに「代引き手数料」という独立した行を出したい場合は、決済金額に加算する方式のアプリのほうが要件に合います。

受取拒否や持ち戻りが起きたときの処理は、どのアプリを入れても発生します。件数を減らす設計と発生後の手順は代引きの受取拒否・持ち戻りへの対応にまとめてあります。

迷ったときの決め方

条件で絞ると、候補は1〜2本に収束します。

  1. 費用をかけずに始めたい、代引き注文が月60件以下 — Releasit。ただしShopifyのチェックアウトを通さない構造なので、既存の配送・決済設定への影響を先に確認してください。
  2. 金額帯ごとに手数料を変えたい、日本語のまま設定したい — かんたん代引き設定(当社)かシンプル代引き。手数料を送料と合算した1行で見せたいなら前者、独立した加算として見せたいなら後者です。
  3. チェックアウトの表示金額には手を入れたくない — MR.DAIBIKI。買い手が最終金額を知るのが注文後になることを、商品ページや特定商取引法に基づく表記の側で補ってください。
  4. 英語の管理画面でも問題なく、とにかく月額を抑えたい — CI COD Fee。ただし日本語サポートがない前提での運用になります。
  5. 代引き手数料だけでなく送料の条件分岐そのものを作り直したい — 番外の配送日時指定.amp(配送カスタム)を含めて検討してください。

代引き以外も含めた全カテゴリの一覧はShopifyアプリおすすめ47選にまとめています。

まとめ

  • 無料プランがあるのはReleasitだけ(月60件まで)。MR.DAIBIKIの無料プランは開発ストア専用で、本番ストアでは有料です。
  • 手数料の付け方は3通り。配送レートに含める(かんたん代引き設定)、チェックアウトで決済金額に加算する(シンプル代引き・CI COD Fee)、注文後に通知する(MR.DAIBIKI)です。
  • Releasitだけは別系統で、Shopifyのチェックアウトを介さない専用注文フォームで代引き注文を受けます。
  • CI COD Feeは月額$2.99と安いものの、掲載ページで日本語未対応と明記されています。
  • 無料体験の日数は3日〜10日とばらつきがあります。テスト注文で手数料の出方を確認する日程を決めてからインストールしてください。
  • 上限金額や地域による代引きの制御は、アプリの手数料機能とは別の設定です。既存の記事に手順を分けてあります。

参照元

この記事の価格・無料枠・対応言語は、次のShopify App Store掲載ページを2026年8月25日に確認したものです。料金はすべてUSD建ての掲載表記で、円換算はしていません。掲載内容は変わるので、導入前に各ページで最新の情報を確かめてください。アプリのアイコンは各掲載ページのものを、紹介のために縮小して載せています。

かんたん代引き設定・シンプル代引き・MR.DAIBIKI・Releasit COD Form & Upsells・CI ‑ Cash On Delivery COD Fee・配送日時指定.amp(配送カスタム)

RUFFLOG APPS編集部

株式会社RUFFLOG ECアプリ事業部

自社でアパレルECを運営する株式会社RUFFLOGのShopifyアプリ開発チームです。自社ストアの運用で実際に困ったことを、そのままアプリと記事にしています。