Shopifyノウハウ

沖縄・離島だけ代引きを無効にする方法(Shopify)

公開 文: RUFFLOG APPS編集部

Shopifyで沖縄県など特定の地域だけ代金引換を使えないようにする手順です。決済方法を地域で切り替える設定はないため、配送エリアを分けて代引きの配送方法をそのエリアに置かない形で実現します。

「沖縄県からの注文だけ代引きを止めたい」という要望は、代引きを運用しているとほぼ必ず出てきます。配送会社との契約で対象外になっている、往復の送料負担が大きすぎる、といった理由です。

先に結論を書きます。Shopifyには「この地域では決済方法を隠す」という設定がありません。代わりに配送側から閉じます。

結論: 配送エリアを分けて、そのエリアに代引き便を置かない

やることは2つだけです。

  1. 沖縄県(など代引きを止めたい都道府県)を、本土とは別の配送エリアに切り出す
  2. 代引き用の配送方法を、本土側のエリアにだけ置く

これで沖縄県の住所を入れたお客様には、チェックアウトの配送方法に代引き便が出てきません。代引き便を選べない以上、代金引換の決済に進む経路がなくなります。

この形が成立する前提は、代引きが「配送方法と決済方法のセット」で組まれていることです。代引き便という配送方法を選んだときだけ代金引換が出る、という組み方をしていれば、配送方法を出さないことがそのまま「代引きを無効にする」ことになります。組み方そのものはShopifyで代引き(代金引換)を設定する完全ガイドに整理しています。

なぜ地域で決済方法を切り替える設定がないのか

Shopifyの代金引換は「手動の決済方法」です。有効か無効かの2択で、地域や金額の条件を持ちません。管理画面の「設定」→「決済」を探しても、地域の条件を入れる欄は出てきません。

一方で配送側は最初から地域で分かれています。Shopifyの配送エリア(配送ゾーン)は、国と地域の組み合わせで作るものだからです。送料を地域ごとに変えるのと同じ仕組みで、代引き便を置く・置かないも地域ごとに決められます。

つまり、地域の条件を持っているのは配送側だけです。だから配送側から閉じます。

手順: 沖縄県を別の配送エリアに切り出す

Shopify管理画面の「設定」→「配送と配達」から、送料を設定している配送プロファイルを開いて作業します。

  1. 本土側のエリアから沖縄県を外す — 「日本」を1つのエリアにまとめている場合、そのエリアの地域一覧から沖縄県のチェックを外します
  2. 沖縄県だけのエリアを新しく作る — 国に日本、地域に沖縄県だけを選んだエリアを追加します
  3. 新しいエリアに通常配送の送料を作る — 送料はエリアごとに持つので、切り出した側にも通常便の送料を作り直す必要があります。ここを忘れると沖縄県が「配送不可」になり、注文自体が取れなくなります
  4. 代引き便の配送方法は本土側にだけ置く — 沖縄県のエリアには作りません

3番目が唯一の落とし穴です。エリアを分けた瞬間、新しいエリアは送料ゼロ件の状態で生まれます。作業のあとは必ず、沖縄県の住所でチェックアウトまで進んで通常便が出ることを確認してください。

同じやり方で、北海道や鹿児島県など他の都道府県も切り出せます。代引きを止めたい県が複数あるなら、1つのエリアにまとめて入れて構いません。

「離島だけ」は配送エリアでは分けられない

ここは期待どおりにいきません。Shopifyの配送エリアで指定できるのは都道府県までで、郵便番号単位のエリアは標準機能にありません(管理APIの配送エリアの指定も、国と地域までで郵便番号のフィールドを持ちません)。

そのため次のようになります。

  • 沖縄県ぜんぶ — 分けられます。上の手順どおりです
  • 鹿児島県の離島だけ(本土側は代引きOK) — 配送エリアでは分けられません。県ごと止めるか、代引きを許可したうえで運用でカバーするかの二択です

離島単位で切り分けたい場合、選択肢は次のどれかになります。

  • 県ごと止める — いちばん確実です。本土のお客様にも代引きが出なくなるトレードオフを受け入れます
  • 郵便番号で配送エリアを分けるアプリを併用する — 郵便番号ベースの配送エリアを扱うアプリがあります
  • 注文を受けてから連絡する — 代引きで入った離島向け注文を、出荷前に前払いへ切り替えてもらう運用です。件数が少なければ現実的ですが、件数に比例して手間が増えます

どれを選んでも、お客様側には理由が見えません。配送方法に代引き便が出ないだけで、「なぜ出ないのか」は表示されません。配送・送料のご案内ページやFAQに「沖縄県は代引きをご利用いただけません」と書いておくと、問い合わせが減ります。

かんたん代引き設定を使っている場合

当社の かんたん代引き設定 は、代引き用の配送レートを選んだ1つの配送ゾーンに生成します。この仕様が、そのまま地域の出し分けになります。

  1. 上の手順で沖縄県を別の配送エリアに切り出す
  2. アプリのホームで「配送ゾーン」に本土側のゾーンを選ぶ
  3. 「保存して送料を生成」を押す

代引きレートは選んだゾーンにだけ作られるので、沖縄県のエリアには代引き便が生まれません。あわせて、代引き便以外の配送方法が選ばれているチェックアウトでは代金引換が非表示になるため、沖縄県のお客様には代金引換が出てきません。

注意点は2つあります。

  • 通常配送の送料は、切り出したエリアにも自分で作る必要があります。アプリが生成するのは代引き用のレートだけです
  • 生成された配送方法の名前を変えると、決済の出し分けが止まります。アプリは生成したレート名を手がかりに代金引換を出し入れしているため、名前を変えた時点で対応が切れます。金額や条件の変更はShopifyの配送設定ではなくアプリの手数料テーブルから行ってください

設置の詳しい手順は操作ガイドにあります。

まとめ

  • 地域で決済方法を隠す設定はない。配送エリアを分けて、代引き便をそのエリアに置かないのが基本形
  • エリアを分けたら、切り出した側に通常配送の送料を作り直す。忘れると配送不可になる
  • 都道府県までは分けられるが、郵便番号単位=「離島だけ」は標準機能では分けられない
  • お客様には理由が見えないので、配送のご案内ページに明記しておく

RUFFLOG APPS編集部

株式会社RUFFLOG ECアプリ事業部

自社でアパレルECを運営する株式会社RUFFLOGのShopifyアプリ開発チームです。自社ストアの運用で実際に困ったことを、そのままアプリと記事にしています。