Shopifyノウハウ

Shopifyで代引きに上限金額を設定する方法(一定額以上で無効にする)

公開 文: RUFFLOG APPS編集部

Shopifyで一定金額以上の注文だけ代引きを止める手順です。代引き便の送料に注文金額の上限条件を付けると、超えた注文では代引き便が表示されなくなります。標準機能で残る決済側の穴と塞ぎ方も整理します。

「10万円を超える注文は代引きを受けたくない」という要望は、代引きの金額が大きくなるほど切実になります。受取拒否されたときの往復送料と再販ロスが金額に比例して重くなるうえ、配送会社との契約で代引きの取扱上限が決まっていることも多いからです。

先に結論を書きます。決済側に上限金額の設定はありません。Shopifyの代金引換は手動の決済方法で、有効か無効かの2択しか持たないためです。代わりに、配送側の「注文金額の条件」で止めます。

結論: 代引き便の送料に「注文金額」の上限を付ける

Shopify標準の配送料には、注文金額に応じた条件を付けられます。料金タイプを「注文金額」にすると最小と最大のフィールドが現れ、その範囲内の注文にだけ送料が表示される仕組みです。

これを代引き用の配送方法に使います。代引き便のレートに最大値(たとえば100,000円)を入れておけば、それを超える注文のチェックアウトには代引き便が出てきません。ただし、これで塞がるのは配送側だけです。決済側にどんな穴が残るかは後半で説明します。

この形が成立する前提は、代引きが「配送方法と決済方法のセット」で組まれていることです。代引き便という配送方法を選んだときだけ代金引換が出る、という組み方の全体像はShopifyで代引き(代金引換)を設定する完全ガイドに整理しています。

手順: 代引き便のレートに最大値を設定する

Shopify管理画面の「設定」→「配送と配達」から、代引き便のレートがある配送プロファイルを開いて作業します。5分もかかりません。

  1. 代引き便のレートを開く — 対象の配送エリアにある代引き用の配送方法を編集します
  2. 料金タイプで「注文金額」を選ぶ — 条件の入力欄が表示されます
  3. 最大フィールドに上限額を入れる — 契約している配送会社の上限や、自社で決めた金額を入力します。最小は0にします
  4. 通常便には上限を付けない — 通常配送のレートは最大を空欄のままにします

4番目が唯一の落とし穴です。すべてのレートに上限を付けてしまうと、上限を超えた注文はどの配送方法にも当てはまらず、チェックアウトが配送エラーになって注文自体が取れなくなります。上限なしのレートを1つ残してください。

設定したら、上限を超える金額のカートを作ってチェックアウトまで進み、代引き便が消えて通常便だけが残ることを確認します。

標準機能だけでは、決済の「代金引換」は消えない

ここが標準機能の限界です。配送方法の選択と決済方法の表示は連動しないため、代引き便が消えても、決済一覧の代金引換は上限を超えた注文にもそのまま出続けます。「配送は通常便、決済は代金引換」という組み合わせで注文が通ってしまう穴が残ります。

この穴は運用でカバーすることになります。上限を超えた代引き注文が入ったら、出荷前に連絡して前払いに切り替えてもらう流れです。件数が少なければ現実的ですが、確実に止めたいなら決済側の表示を制御する仕組みが別に必要です。

なお、お客様側には理由が表示されません。代引き便が出てこないだけなので、配送・送料のご案内ページに「◯円以上のご注文は代金引換をご利用いただけません」と書いておくと問い合わせが減ります。

代引き手数料を金額帯ごとに変える設定も含めて組みたい場合は、Shopifyで代引き手数料を注文金額ごとに設定する3つの方法を先に読んでください。

かんたん代引き設定では、手数料テーブルの最終段が上限になる

当社の かんたん代引き設定 を使っている場合、上限の設定は手数料テーブルの書き方だけで完結します。

アプリは手数料テーブルの金額帯ごとに、注文金額の条件付き配送レートを生成します。最終段を「上限なし」にせず、たとえば「〜300,000円」で終わらせると、それがそのまま代引きの上限になります。30万円を超える注文では、どの金額帯の条件にも当てはまらないため代引き便が1本も表示されません。

標準機能と違うのは決済側です。アプリは代引き便が選ばれていないチェックアウトで代金引換を自動的に非表示にするため、上限を超えた注文では配送方法と決済方法の両方から代引きが消えます。運用でカバーする穴が残りません。

金額帯の判定に使われるのは、割引適用後・送料を除いた注文金額です。設定の手順そのものは操作ガイドにまとめています。

まとめ

  • 決済側に上限金額の設定はない。代引き便の送料に「注文金額」の最大値を付けて配送側から止める
  • 通常便のレートには上限を付けない。全レートが範囲外になると配送エラーで注文自体が取れなくなる
  • 標準機能では決済の代金引換が消えずに残るため、超過注文への連絡フローを決めておく
  • かんたん代引き設定なら、手数料テーブルの最終段に上限を入れるだけで配送・決済の両方が閉じる

RUFFLOG APPS編集部

株式会社RUFFLOG ECアプリ事業部

自社でアパレルECを運営する株式会社RUFFLOGのShopifyアプリ開発チームです。自社ストアの運用で実際に困ったことを、そのままアプリと記事にしています。